今日は、粉末・液体・ジェルなどそれぞれの洗剤の良し悪しを考えてみました。
洗濯洗剤に限らず家庭用の洗剤は、全般的にコンパクト化しているように思われます。
洗濯用洗剤においては、そもそもの粉末合成洗剤が、1987年ごろから濃縮タイプが販売され始め、それまでの包装・輸送コストが著しく軽減されました。そのために各メーカーも、挙ってコンパクト化していきました。
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何故コンパクト化できたのかの理由は簡単で、主成分の界面活性剤の濃度が高くなったからです。但し、理由は簡単でも、実際にコンパクト化する手法は、かなりの工夫が必要でした。
そもそも界面活性剤は水には溶けにくいのです。特に低温の水には溶けにくく、ともすれは石鹸カスとなって、洗濯の邪魔になってしまいます。
粉末洗剤のころは、界面活性剤に助剤と呼ばれる成分を沢山含んでいました。そして洗剤の粒の表面積を広くして、水が洗剤粒子に接触する面を増やし、水に溶けやすくしました。
しかし、この洗剤の粒子は水分を吸収するので、湿気で洗剤の粒子同士がくっついて固まりやすかったのです。これが改善されて、粉末洗剤が約4分の1の量にコンパクト化しました。
やがて液体洗剤が主流になってきますが、ここにもコンパクト化の流れは変わりません。
界面活性剤と助剤との配合や、酵素や金属封鎖材を研究して、今では界面活性剤濃度が約50%のコンパクト液体洗剤が販売されています。
これらコンパクト化の問題点は、高濃度の界面活性剤にあります。これらの洗剤の使用量はかなり少なく、30リットルの水に対して洗剤が10cc、大さじで3分の2程度と、かえって測り難いかもしれません。
また、同じ商品名の洗剤でも、その種類で界面活性剤の濃度が違うものがあり、用法をよく読んで使用しないと、投入量が全く違い下手をすると洗えていないことも考えられます。
更に注意事項として、界面活性剤の濃度が高いと粘り気が高くなり容器内でゼリー状に固まることがあります。これと同じように、洗濯機の洗剤投入口などに、洗剤がゼリー状に固まるケースがあります。この辺りは定期的に手入れしましょう。
粘り気の問題としては、衣類に直接洗剤が付着すると、その部分がシミになるケースもあります。
昨今はジェルボールのように、1回の洗濯分がこんにゃくゼリーのように固めてある洗剤もあります。ドラム式の洗濯機は水量も一定なので、このような洗剤は使いやすいと思います。
それぞれの生活パターンや使用する洗濯機によって、使い勝手の良い洗剤を選んだください。
(文/Takeshi Tsukiyama)
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