クリーニングに出してしまっておいたのに、ついていなかったシミがなぜ現れた?
最近はあまりこのご相談はないのですが、疑問に思われている方も多いようなので解説いたします。
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電車内や人混みなど
マスク着用を気にする場面など「エチケット用」として最適
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①実は透明なシミが付着しており、時間と共に酸化して発色してシミだと気づいた!
透明なシミは、優秀なシミ抜き職人でも気がつかないので落とせません。
綺麗なお洋服なので、形状を崩さないドライクリーニングをしているが、水にしか溶けない汚れなので時間の経過と共に、残った透明なシミが空気中の酸素と反応して黄色・茶色に発色して目立つようになった。
脇汗の黄変が代表的な例、清涼飲料水や、お酒や薄いお茶なんかも原因。
②保管中にカビが生えた また生えて死んだ痕跡
汚れが十分に取れていないことも考えられますが、綿、麻、シルクや、ウールを代表する獣毛繊維など、天然の素材の繊維は、カビの栄養となるので生えます。
レーヨンなどの再生繊維も原料(植物繊維)は同じなので生えます。
カビの菌は、残念ながら空気中に沢山いるので避けることは不可能に近いです。あとは育つ条件が揃えば発生します。色が緑・黒でなく、赤茶色なのは死んで酸化したのが原因とも言われています。茶色くポツポツと小さな点のように発生します。
たまに、ネックレス、時計の鉄粉によるサビの場合もあります。
また、お預かりしている衣類にアイロンなどの熱を加えると、酸化が加速しその場で現れることもあります。クリーニング店では現れたらその箇所に、水で溶けるシミ抜きを施し取ることもしております。
防止方法は
①水で洗える品物はこまめに洗うこと。わずかな着用でも、発色する汚れが付くものです。
②もし透明のシミの原因がついていることがわかれば、「ここにビールが跳ねているので・・・」クリーニング店に、あらかじめ見えないシミがあることを知らせること。
③カビは、イドカバの別記事「カビの防止策」をよく読んでください。
(カビ対策記事へのリンクは、下記関連情報をご覧ください)
④ドライクリーニング指定の衣類だったら、クリーニング店にウエットクリーニングを依頼してみる。
もうシミになっている改善策は
①もう一度水洗いをしてみる。(30℃程度のぬるま湯の方がよいかもしれません。)
②色柄物の漂白剤を使用してもう一度洗濯してみる。
③クリーニング店にシミ抜きの依頼をしてみる。
クリーニング店も「泣ぐ子はいねか~悪いシミは残ってねか~」と必死に探しておりますが、見えないシミは分からない、落とせない。「半年経って、こんにちは!」というシミさんには皆さんのご協力が必要です。
(文/Yoshihiro Tamura)
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