カビのハッピーシーズン到来!あなたの大切な衣類を守るために…
お気に入りや高価なお洋服に、カビが生えてガッカリなんて経験した方も多いのではないでしょうか?
今日は、そんなカビからお洋服を守るコツをお伝えします。
梅雨前線北上中。ジメジメした日が続いていますが、あなたのお洋服は大丈夫ですか?
まさか、冬物を洗わずにそのまま、なんてことはないですよね(笑
洗わずに置いてある衣類にはカビの大好きな栄養分がいっぱいです。
カビが増殖する条件は
栄養分
湿度
温度
詳しくはこちらの記事をご参考に
タンスやクローゼット内のカビ対策…冬場も梅雨時期も要注意
下に続く
電車内や人混みなど
マスク着用を気にする場面など「エチケット用」として最適
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カビは、アミノ酸、たんぱく質、脂肪、炭水化物などが大好きです。
食べこぼし、汗、皮脂はこのような成分を多く含んでいます。
また、天然糊(でんぷん)で糊付けされた衣類もカビによる被害を受けやすいです。
一度しか着てないからとそのまま保管するのは大変危険です。冬場でも汗はかきますし、皮脂は、体の表面に見えなくてもついています。
また、人との会話により飛ぶ唾にも栄養分は含まれています(笑)必ず洗って保管しましょう。
また、長くしまってあったお着物や長襦袢の裏が黄色く変色しているのもカビによるものです。
胴裏がカビによって変色しています
長期間保管する衣類の、のり付けはやめておきましょう。
お着物など、のり付けを落とせない物は湿度に気を付けて保管することが大切です。
カビは、栄養分や水分温度によって増殖しますが、その過程は胞子が目を出し、根(菌糸)を張ります。カビは生き物です。
根を張り増殖したカビは衣類の繊維や色素を傷めます。
少しくらいだからいいやと、はらっただけでは落とせません。
白カビ
白カビは衣類に粉のようなものが付いているので気づきます。
軽度な物は比較的落としやすく、洗っただけで目だたなくなることがほとんどです。
でも、長く放置するとカビの根により穴をあけたり、脱色や変色を起こします。そうなる前に、洗濯表示を見ておウチで洗うかクリーニングに出しましょう。
通常のクリーニングでは落とせないカビも多いので、クリーニングに出す際は必ずカビを落として欲しいと伝えましょう。
黒カビ
このカビは、梅雨時期や夏に湿ったまま放置するとよく生えるカビです。
お子様の体操服や赤ちゃんのよだれかけなどに生えてしまったというご相談が多いです。
このカビは、胞子(カビの根)も黒い色をしているので洗っただけだは落とせません。
ご家庭で漂白しても残ってしまうことが多く、こすりすぎて弱っていた繊維や色素によって穴があいたり、脱色したりのご相談が後をたちません。
黒カビを見つけたら無理をせずに一度クリーニング店にご相談してくださいね。
写真は赤ちゃんのよだれかけです。綺麗になって良かったね。
黒カビは、私たちプロのクリーニング店でも繊維の傷みや増殖によって落としきれないこともあります。
くれぐれも汗や、ミルクのような栄養分が付いたままで、適温(30℃前後)の場所に湿ったままの放置はやめましょう。
梅雨はカビにとってのハッピーシーズンです。
カビは、15℃から30℃の温度、湿度は70%から95%を好みます。まさしくカビにとって梅雨は繁殖期です。
<鉄則・1>衣類の保管は綺麗に必ず洗ってから湿度を減らすために除湿機を使ったり、こまめな換気を行いましょう。
<鉄則・2>タンスやクローゼットはギュウギュウに詰め込まずお腹と一緒で八分目(笑)風の通り道を作りましょう。
<鉄則・3>2日以上晴天が続いた日は、クローゼットやタンスの扉を開けて換気を行いましょう。
<鉄則・4>衣類の保管は1階ではなく2階が向いています。また、お風呂場やキッチンなどの水周りから遠い所が安心です。北側の部屋はジメジメして湿気がたまりやすいので避けましょう。
<鉄則・5>湿気は下に溜まりやすいのでタンスなどに保管する際は大切な衣類は上の方。綿や麻など比較的おウチで洗いやすい普段着を下段に収納しましょう。シルクやカシミアなどの高級繊維は上の方が案しですね。
<鉄則・6>お洗濯表示を見て収納するのもお勧めです。
<鉄則・7>クリーニングから戻った衣類にかぶさっているビニール袋は必ず外しましょう。湿気がこもってカビが生えやすくなります。
<鉄則・8>カビの生えた衣類を見つけたらカビはどんどん移っていきます。一枚でも、カビの衣類を見つけたら、同じ保管場所の衣類はなるべく早く洗うのはもちろんですが、カビは元からたたなきゃダメ!
<鉄則・9>タンスやクローゼットの中の手入れも大切です。
<鉄則・10>カビの除去には消毒用アルコールが有効です。中のものを全て出して古い布でカビを取り除きましょう。この時、水はカビを余計に増殖させます。
<鉄則・11>掃除機での除去も菌を撒き散らすのでやめましょう。
<鉄則・12>その後、消毒用アルコールで隅々まで拭くのですが、素材によっては脱色したり塗装面を傷めることもあるので、まずは、目だたないところで確かめてからやってくださいね。その後、風通しを良くして十分乾燥させましょう。
カビのハッピーシーズン到来!
あなたの大切な衣類を守るために3つの条件(汚れ)(温度)(湿度)を熟知し「衣類のゴミ箱直行便」を無くしましょう!
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![]() 淡路島で80年続く、山本クリーニングの3代目嫁。整形外科で准看護師をしていた経験を活かしお客様のお洗濯に関する悩みをカウンセリングし、「お洗濯好き」を増やそうと奮闘中。 オフィシャルサイト http://www.eonet.ne.jp/~yc0556/ |
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