世の中には、いろんな資格がありますが、お洗濯にも資格があるのをご存知でしょうか??
プロとしてお洗濯を代行する時に必要となる資格に「クリーニング師」という資格があります。
今日はこのクリーニング師についてご紹介しましょう。
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クリーニングをするにあたっては、「クリーニング業法」という法律が定められています。そのクリーニング業法によって定められた試験に合格した人が「クリーニング師」の免許を取得できます。
洗濯の作業をする場所には、一人以上クリーニング師を置かないといけない決まりになっていて、お洗濯を仕事にするには必ずクリーニング師免許が必要になります。
ただし、すべてのお店に必要ということではないんです。
実際にお洗濯の作業をする場所にはクリーニング師が必要ですが、洗濯ものを受け渡しするだけのお店であれば、クリーニング師は必要ありません。
クリーニング師の資格は国家資格ですが、各都道府県知事が免許を交付します。そのため、試験は各都道県ごと年に一回開催されています。
・受験資格
美容師さんや、調理師さんの試験は、実務経験や養成施設での過程を終了する必要がありますが、クリーニング師試験は中学卒業以上の学歴があれば受験することが出来ます!!
・試験内容は??
クリーニング師の試験は、学科試験と実技試験が行われますが、各都道府県によって内容が少し違います。ここでは、昨年行われた東京都のクリーニング師試験内容を例にご紹介します!
学科試験は
の3つより問題が出されます。
洗濯は清潔に完了することが求められるので、試験では伝染病の知識や、殺菌の方法に関する知識など衛生に関する知識もかなり求められます!
そして、実技試験です。
ワイシャツには仕上げの基本が詰まっていますので、ワイシャツを使う都道府県が多いのですが、地域によっては足袋のアイロン仕上げが実技試験になっているところもあるようです!
これは繊維をさわって何の生地か?当てる試験です。
クリーニング屋さんは触っただけで何の素材か、かなりわかるのですが、試験でもこの繊維の鑑別のテストがされます。
シルク、綿、毛など5種類を触っただけで判断するという試験です。
シミ抜きもクリーニング屋さんの重要な仕事ですが、これもシミを見て「何のシミか?」さらに、そのシミに対して有効な薬品を選定する…というテストです。
マジック、サビ、墨などこちらも5種類の鑑別を要求されます。
学科、実技両方の試験に合格し申請すると、晴れてクリーニング師の免許が交付されます。
免許証は試験を受けた各都道府県の知事の名前で交付されます。
面白いのは、免許証は基本的にはずっと使い続けるというところ。
資格取得後、実際にクリーニング作業を行っていくと、3年に一度、クリーニングの知識や、関係法令などに関するクリーニング師研修が義務付けられていますが、免許証自体は更新されないので、取得した当時のままの免許をずっと使います。
僕は、10年前に東京で取得したので、今でも当時の石原慎太郎知事に交付された免許証です(笑)
いかがでしょうか?クリーニング屋さんをするには、こうした国家資格が必要だっていうことをご存知でしたか??
もし、洗濯好きで、ご興味あれば資格取得してみてはいかがでしょうか??
クリーニング師試験については地域によって日程や試験内容が違うので、各地の保健所にお問い合わせいただくのがいいかと思います。
洗濯絵表示の改正で新しくなる! ①(家庭用品品質表示法改正)
中村 祐一(Yuichi Nakamura) “洗濯王子”の愛称で呼ばれ、テレビや雑誌などの各種マスメディアでも活躍中。 東京都内で、日本で唯一の洗濯専門の教室「SentakuStudio」を主宰している。また、自身のホームページでは、洗濯に関する相談などを受け付け広く洗濯の啓蒙に力を注いでいる。 オフィシャルサイト http://www.sentaku-yuichi.com/ |
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