昨日26日には「東北南部が梅雨入りしたとみられる」と発表があり、梅雨のない北海道と梅雨明けをした沖縄を除く日本列島は梅雨真っ只中です。
梅雨は雨が降ってじめじめしてて、なんとなーくテンションも下がります。
そんな時に、雨にまつわる歌がラジオから流れてくると思わず口ずさんでテンションを上げたりして・・・
そう、こんな歌とかね。
森高千里/雨 https://youtu.be/ZiY456HNeyw
森高千里と同世代(?)な私は、幼いころに、「雨にぬれると頭がハゲる!!」などと言われ慌てて頭を押さえたものです。
そんな世代なものですから、この歌を聴くたびに心配になっていましたが、あれは何だったんでしょう?デマですかねぇ・・・
まぁ、そんな話はさておき、
雨にぬれると髪の毛が「ハゲ」るかどうかは別として、酸性雨によって衣類の色が「ハゲ」ることがありますので、特に雨の多いこの梅雨の季節は十分注意をして頂きたいと思います。
下に続く
電車内や人混みなど
マスク着用を気にする場面など「エチケット用」として最適
呼吸がしやすく、蒸れないクールエアマスク「Be*AIR」
pHが5.6以下の雨のことを言います。(pH5.0でオレンジジュース、pH3.0でお酢)
工場や火力発電所から出る煙や、自動車から出る排気ガスだといわれています。工場などで石炭や石油を燃やしたり、自動車で燃料を燃やすと、イオウ酸化物やチッ素酸化物というものができます。これらは、空中をただよい、反応によって酸性の物質になり雲や霧にとけこみ、雨になって地上に降ってきます。これが酸性雨です。
酸性雨のもとになる大気汚染物質は、風にのって遠くまで運ばれます。外国からやってくることもあります。
(【PM2.5】蔵王の樹氷、酸性度10倍に 中国から日本到達、衛星画像でもクッキリ
- MSN産経ニュース)
また、火山の噴火の後の雨にも硝酸、硫酸が含まれていますので、噴火後は噴煙の流れる方向に注意しなくてはいけません。(以前三原山噴火の際には、東京で降った雨のpHは2.3位だったそうです)
【参考資料‐日本における酸性雨の発生源】
*グラフ出典元: http://www.nies.go.jp/nieskids/main2/ph111.html
まず、こちらの写真をご覧ください。
↑雨に打たれてアサガオの花の色がところどころ抜けています
*出典元:大阪府クリーニング生活衛生同業組合HP 酸性雨の影響について
このように、雨が酸性雨だとアサガオの花も脱色しますので、衣類にも同じように影響(脱色・変色・損傷)を与える場合があります。
酸性雨の原因物質(硝酸や硫酸)を含んだ雨は、そのまま放置すると水分だけが蒸発してどんどん酸の濃度が上がり、繊維や染色を痛めます。
こちらの写真は、酸性雨で傷んでしまった麻ジャケットです。
*出典元:大阪府クリーニング生活衛生同業組合HP 酸性雨の影響について
酸性雨に当たったと知らされずにクリーニング店でドライクリーニングをした場合、水分が減り濃度の濃い酸となると、プレス時のスチームや乾燥時の熱で繊維をボロボロにすることも考えられます。
ですから、クリーニング店に依頼する場合は、シミや汚れの場所や何がいつ付いたか、どのくらいの頻度で着用したか・・・の他にも、雨にぬれたかどうかなど、ほんの些細な情報でも受付時に伝える事が重要です。
酸性雨は森林の木々を枯らしたり、銅像を溶かしたりなどの問題があることは知られていますが、衣類に悪影響を与えることは意外と知られていません。
降り始めの雨は酸性度が強いので、なるべく雨で体や衣服などをぬらさないように注意しましょう。
特に、綿や麻・レーヨン・テンセル・キュプラなどは酸に弱いので特に注意が必要です。
雨にぬれた場合は、できるだけ早く乾いたタオルなどでふき取り、衣類はクリーニングに出すか、ケアラベルを確認後適切な方法で水洗いをしましょう。
雨でぬれた洗濯物は必ずすすぐべし
外で干している洗濯物が雨でぬれた場合は、そのまま乾かすのではなく、必ずすすいで酸性雨を洗い流して下さいね。
(文/Yuka Fukusawa)
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![]() クリーニングフクサワ スタッフ おわら風の盆で有名な富山市八尾町で家業のクリーニング店に従事。店頭や配達先でお客様に衣類のお手入れ方法を少しでも分かりやすくご説明したくて日々勉強中。クリーニング師、クリーニングアシスタントアドバイザー オフィシャルサイト http://www.fukusawa.jp |
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