「しっかりとタンスの中や衣装ケースにしまっておいたのに…着ようと思ったら大きな虫食いの穴があった」こんなことは、誰も経験済みかと思いますが、防虫剤を入れて保管すれば虫食い対策が万全というわけではありません。
今日は、大切な衣類を虫から守るために、虫の生態から考えた最適な衣替え時期を算出してみましょう。
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電車内や人混みなど
マスク着用を気にする場面など「エチケット用」として最適
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防虫剤も効果的ですが、そもそも衣類の中に虫を入れなければ防虫剤も必要はないはず。これが一番の虫食いを防ぐ効果的な方法であり、ならば虫の活動状態、つまり生態を知ることが最善策でもあります。
では、セーターなど動物繊維を食べるのが大好きな、ヒメカツオブシムシの生態を見てみましょう。
(1)成熟幼虫は絶食状態で6ヶ月から1年は生存できる
→ 1年も絶食で生き続けられるなんて、なんと素晴らしい生命力でしょうか。
(2)幼虫期はとても長く約300日。その間に7~9回の脱皮を繰り返し大きくなる
→ 一生の大半を幼虫で過ごすんですね。
(3)さなぎになり羽化すると成虫になり、産卵後はキク科の植物(デイジーやマーガレット)に集まり、花の上で密や花粉を食す
→ 綺麗な花ですけど、マーガレットを室内に持ち込んだり、特に要注意です。
分布は日本全国至るところに
出典:株式会社環境コントロールセンター ヒメカツオブシムシの情報
秋から冬
7月・8月・9月・10月・11月・12月・1月・2月・3月 幼虫期(300日)
卵から孵化し、幼虫の状態で衣類や食品を食べながら越冬しています。
春
3月・4月 さなぎ期(10-20日)
幼虫がさなぎになりいよいよ成虫に
春~初夏
4月・5月・6月 成虫期(1か月)
初夏~夏
5月・6月・7月 産卵期(10-18日)
このサイクルを見ると、ちょうど今の4月から5月。ちょうどゴールデンウイーク前には衣類を食べる虫のほぼすべてが成虫になるので、このゴールデンウイーク前までに洋服のしまい洗いを完了し、卵を産みつけられる前に衣替えを終えて収納してしまいたいのです。
産卵されてしまった衣類をそのままクローゼットや衣装ケースの中にしまってしまうと、その卵から孵化した幼虫が、動物繊維など大切な衣類を食べてしまうという構図です。最悪なのが、食べこぼしなど汚れた状態で収納してしまうと、幼虫はその食べこぼし付近を集中的に好んで食してしまいます。
もうお分かりですね!
大切なポイントは
(1)必ず洗ってしまうこと(お洗濯orクリーニング)
(2)ゴールデンウイーク前までにしまい洗い・・・衣替えを終えること
そう!洗って収納するなら
今の時期が一番最適シーズンなのです!
あとは、防虫剤をしっかり入れて衣類を保管してくださいね!
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![]() ゼンドラ株式会社・代表取締役 クリーニング・テキスタイルレンタル業界の専門新聞社。当サイト「イドカバネット」の運営を行ないながら、洗濯の楽しさ・クリーニングの素晴らしさを伝える。最近は、洗濯サービスと他業とのコラボレーションを研究し全国を奔走している。 オフィシャルサイト http://www.zendora.co.jp |
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