デパートに行けば、どのお店も「ジーンズ、ジーンズ、ジーンズ」ですね。今年は、ジーンズの中でも、クラシカルなデザインの物が大人気です。
今回は、ジーンズソムリエのあやが、「いまさら聞けないジーンズ用語」についてお話します。
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電車内や人混みなど
マスク着用を気にする場面など「エチケット用」として最適
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今年は、各メーカさんがこぞってセルビッジデニムの販売に力を入れてますね。
セルビッジとは、ジーンズのアウトシーム(脚の外側のライン)の裏側に見られる耳端(セルビッジ)のことで、旧式のシャトル織機で織られたヴィンテージのデニム生地でよく見かける作りです。
これは、生地を織る工程で、よこ糸を通すシャトルが左右往復するため、よこ糸がつながっているために、出来る現象です。その際に、生地のほつれを防止するためのもので、赤い糸が縫われており、これがいわゆる「赤耳」と呼ばれるものです。
そして、ロールアップして、耳を見せて履くことも、オシャレを楽しむ一つですね。
ちなみに、生地幅は1m以下と、狭い幅で織られており、機械の扱いが難しく年代物で壊れやすいため、熟練した職人が丁寧に織り進めていく技術が必要とされています。
セルビッジデニムの特徴は、履きこんでいくうちに、「ヒゲ」「アタリ」がきれいに出るといわれています。
今年は特に、クラシックブルーや、生ジーンズが多く販売されているので、履き続けると、自分に身体に合ったクラシカルな色落ちを楽しむ事が出来そうです。
現在販売されているジーンズは、ダメージ加工や、ユーズド加工などが施されている物も多く好まれています。また、防縮加工などがされており、洗濯しても大きく縮む事はまずありません。また、洗い加工もほとんどのジーンズで行われているので、生地は柔らかく、すぐに履く事ができます。
しかし、生デニム(生ジーンズ)は、あらゆる加工を施さない未加工のデニムの事をいいます。つまり、色落ちしやすく、他の物に色移りもしやすいため、手で擦るだけでも、手のひらが青くなります。
また、洗濯で、急激に縮むため、サイズ選びはワンサイズ上を選び、裾なおしは、リジッド(糊づけ)を落とすために、1度洗ってから必要であれば直す事をおすすめします。
初めてのリジット落としのお洗濯は、ちょっとしたコツが必要です。いつも通り洗濯機で洗うと、履いてないのに洗濯機のアタリが出て色落ちしたりするので、必ず手洗いをしてくださいね。
BIGJOHN の「DENIM SCHOOL」で詳しく説明されていますので、そちらを参考にしてくださいね。
DENIM SCHOOL:http://www.bigjohn-denimschool.jp/howto/beginner.html
ヒゲは、ジーンズの着用により太ももの付け根あたりのシワがこすられて左右に広がる線状のアタリ(色落ち)が発生します。このシワの部分が猫などの動物のヒゲのように見えることから、「ヒゲ」と呼ばれ、このシワの色落ちを再現した加工がヒゲ加工です。
加工方法は、あらかじめ製品に合わせてシワをかたどった洗濯板のような凹凸のあるヒゲ台に、ジーンズを履かせ、表面をヤスリでこする事で、表れてきます。
(参考:ジーンズソムリエ資格認定試験公式テキスト より)
セルビッジデニムは、自分で育てるジーンズです。
自分の身体に合わせてヒゲやアタリを出すことも、丁寧に洗濯してメンテナンスすることも、楽しみながらオリジナルの1枚に育ててくださいね。
ジーンズソムリエに学ぶ 自分に合ったジーンズを選ぶコツ(サイズ編)
ジーンズソムリエに学ぶ③ 小粋に見えるロールアップのポイント
![]() ファッション大好き!大手アパレル企業・染み抜き屋を経験し、数々の想い入れのある衣類のケアをおこなう職人。現在は、福岡市を中心に、染み抜き、染色、デニムリペア、リフォームなど、洋服のトータルメンテナンスで活躍中。 オフィシャルサイト http://niyaho.blog.jp/ |
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