デキる男の身だしなみとは、やはりエリにシワ無くパリっと仕上げられたワイシャツ姿。あなたの周りの男性陣のシャツはいかがですか?
今日は、そんなカッコイイ男をつくりあげる、シャツの仕上げに使われる糊(でんぷん)とそれにまつわる意外な話。シャツがパリっと仕上がる仕組みと、冷めてご飯が硬くなる話は、不思議不思議、実は同じ話で、でんぷんの性質変化そのものなのです。
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ごはんもワイシャツの糊も、主成分はでんぷんですが、このでんぷんには大きく分けて2種類あり
・消化は良いが・保存に向かない=αでんぷん=美味しいご飯
・消化は悪いが・保存に向く =βでんぷん=生米・硬くなったご飯
です。
この2種類のでんぷんは、水分や熱を加えてやったり取り除いてやることで、αになったりβになったりします。
つまり、ご飯を炊くこととは…生米のように保存に適した状態では消化は悪いが、水と熱を加えてやることにより、消化は良くなるが保存が効かないご飯に変わること。
これがご飯を炊く仕組みです。
また反対に、炊き上がったご飯(αでんぷん)から熱が奪われ、その後水分が奪われてくると、αでんぷんからまたβでんぷんに戻り、ご飯がバリバリに硬くなり、消化は悪くなるが腐ったり変質しにくくなりますよね。これをでんぷんの老化といいます。
ご飯をわざと冷ました状態で食べるものに、すしがあります。すし酢を手早く混ぜてご飯を冷ましますが、すし酢の中に含まれる砂糖がお米に皮膜をつくり、水分の蒸発を防ぐだけでなく、糖分が空気中の水分も吸湿するために、美味しさが長持ちします。
ワイシャツがパリっとする仕組みは、このαとβのでんぷんの変質の深い応用になります。
水で溶いたでんぷんを濯ぎ水に混ぜ合わせシャツの繊維に付着させます。そして水分を含んだ状態(生乾き)の状態でアイロンを当てて一気に乾かすと、でんぷん中の水分が抜けてαでんぷんからβでんぷんに変質します。
そしてシャツが冷めればパリっとさせたシャツが完成!水分が失われ、冷めたご飯が硬くなる、シャツがパリっと硬くなるのは同じ作用だとわかります。
それでは、βでんぷん化したシャツのメリットは何か?というと…
シャツの繊維をでんぷんでコーティングしているので、エリや袖の汚れが繊維の奥深くまで浸透せず、汚れはβでんぷんの上に付着します。
そして、次の洗濯時にはお湯の熱と水分が加えられ、βでんぷんがαでんぷん化して繊維から取り除かれるのと同時に、付着した汚れまで一緒に取り除かれる!そんな大きなメリットがあるのです。
お洗濯…奥深いですよね。
最後に、カッコイイワイシャツ姿をつくりあげる重要なポイント。それはインナー選び。
意外や意外、白のTシャツは意外と透けて見えてしまいます。
透けない色はベージュなんですね。
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![]() ゼンドラ株式会社・代表取締役 クリーニング・テキスタイルレンタル業界の専門新聞社。当サイト「イドカバネット」の運営を行ないながら、洗濯の楽しさ・クリーニングの素晴らしさを伝える。最近は、洗濯サービスと他業とのコラボレーションを研究し全国を奔走している。 オフィシャルサイト http://www.zendora.co.jp |
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