自然素材を使った、楽しくエコなリサイクル 〜藍染のおはなし①〜
前回、古くなった衣類のシミや汚れのカバーリメイクとしての「藍染め」の薬効成分について、また実際に、どんな繊維が藍染めで染めやすいのか?といったことをまとめました。
今回は、藍色が衣類に染まる過程について、実際の藍染風景を交えて進めていきますね。
インディゴの染色は、一般的には浸染法が適用されています。
方法は以下になりますが、ここでキーワードとなるのが、【酸化】と【還元】という言葉です。この両方の意味を確認しながら、藍染の工程を読んでいただくと、わかりやすいかと思いますので、是非照らし合わせながら読んでみてくださいね。
【酸化】
酸素を得る(酸素と化合する)こと。水素を失うこと。
【還元】
酸素を失うこと。水素を得る(水素と化合する)こと。
下に続く
電車内や人混みなど
マスク着用を気にする場面など「エチケット用」として最適
呼吸がしやすく、蒸れないクールエアマスク「Be*AIR」
キッズも頑張ってますね^^
衣類はもちろん、靴も素敵に染まりましたね。
私が運営している「つるやクリーニング」では、自社単独で、2014年からお客様が着なくなった衣類の回収も始めています。現在は衣類を買取という形でお受けし、リユース(再利用)に回したり、リサイクル(再活用)に活かしたりといった、循環サイクルを作っています。
その中の、リサイクル(再活用)といった形で何かできないだろうか?と考えていたときに、「藍染する洋服を探している」というお話を“I Have 藍”藍染め交流会を主宰する西原慶さんから伺い、つるやクリーニングからお渡しした衣類(Tシャツ)を染めていただくことになりました。
「一番の理由は、自分がやってみて楽しかったから」で、「裁縫をろくにできない不器用な自分でも手軽にできて、しかもかっこよく染まることに感動しました。老若男女問わず一緒に楽しめるのも藍染の魅力です。藍染を通し、みんながワイワイ楽しめる場を作りたいと思いました。」という想いが、活動の原点となっているそうです。
先日実際に、この藍染体験会に参加し、藍染をしてきました。
↑この日仕上がった藍染衣類たち。緑に映えます。
思ったより早く染まることに驚きましたが、乾燥時間を含むと一枚2時間くらいでしょうか?午後に染め始めたものは乾燥しきれなかったので、弊社工場で再び干すことにしました。
↑夕陽にも映える、藍染。
初心者なので漬け込むくらいで一日終わってしまいましたが、濃淡をつけたり、柄など意図したものに近い形が再現できるようになってくると、面白くなるかもしれません。
お土産に、以前渡して藍染をお願いしていたTシャツを返してもらいました。
こちらは綿100%なので、藍染には一番適した素材なんですね。
元々は純粋な白色だったのですが、
藍染めすることによって、まばらな染め感が、刺繍の鳥を空に舞う鳥に変えるような、ロックでダイナミックな雰囲気になりましたね★
こちらは、後ろ側。元々の色(赤や緑)も、藍色に染まるわけではないのが不思議ですね。
実際自分で体験してみましたが、こういう水彩画のような模様を出すにはテクニックが要りそうです。アートの世界と同じで、「思い切り」と「センス」があるといいかもしれませんね。(私、学生のとき美術部だったのになぁ。。。数稽古ってことですね)
*藍染めグループ“I Have 藍”藍染め交流会に興味・参加したい方は、下記から交流することが可能です。
“I Have 藍”藍染め交流会Facebookページ
西原さんには、「藍は地球の色。年齢や国籍を問わず、一緒になって自由なモノづくりができる場を作っていきたいです。」という想いがあるとのこと。つるやクリーニングでは、お引き取りしたリサイクル衣類の中で、藍染に適した衣類をこちらの会に協賛の形でご提供していく予定です。今後もグループ活動に必要なときには、つるやクリーニングからの衣類が藍染を通して、どこかに旅していくことになるかもしれません。
そんなとき、少し時期が先になるかもしれませんが、また藍染のおはなしが書けたらと思います。
それでは、また☆
榎本香代子 つるやクリーニング(清香株式会社) さいたま市で80年以上続く、つるやクリーニングの四代目跡取り。通常の一般衣類クリーニングと並行して、衣類のリサイクルにも取り組んでいます(衣類買取・リユース・リサイクル・リメイク)。地域の中にある、衣類の洗いから循環までのニーズを受け止め活かす方法を、模索しています。 |
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