ニット類を洗濯機で洗ってしまい、縮ませてしまった経験はみなさまおありだと思います。
今日はそんな洗濯事故を防ぐためにも、縮みの実験。洗濯機の「おうちクリーニング」は「ドライクリーニング」とは違うんです、の実験をしました~♪
家庭で使われている洗濯機によくある洗濯コースに「おうちクリーニング」「デリケート洗い」「ドライクリーニングコース」などなど、紛らわしい表示がされているのがあります。
では、クリーニング店のドライクリーニングはなに?洗濯機の「おうちクリーニング」とどこが違うの?
そんな疑問にお答えするべく今回実験をしてみました!
下に続く
電車内や人混みなど
マスク着用を気にする場面など「エチケット用」として最適
呼吸がしやすく、蒸れないクールエアマスク「Be*AIR」
私は今まで無茶な手洗いで何枚かのお気に入りセーターを縮ませて泣いた経験者です。(苦笑)
はい、クリーニング代をケチったんですね。(笑)
その頃は、まだ洗濯王子の中村氏のことも知らず、我ながらホント無茶をしました(と今ならわかります)。
今ならこの記事を参考にしますが、ちょっと待って!
その前にこちらの実験をぜひご参照くださいね!
実験をするにあたって、公平に洗い比べるためになんと!こんなものを用意しました。
ウール100%の毛糸と編み棒です。
これで同じ条件の実験アイテムを3枚作りました。
28目38段、12号編み棒で・四辺にガーター編みをし、真ん中にセーターっぽく縄編みを入れました。
重ねると…
3枚、ほとんど同じ大きさです!我ながらさすがです。(笑)
実験布が3枚あるので、こんな風に振り分けました。
〈実験その1・普通に洗ってみる〉
〈実験その2・洗濯機の「おうちクリーニング」コースで洗ってみる〉
〈実験その3・ドライクリーニングに出してみる〉
この実験をするために、まず採寸をしました。
型取りをします。
洗った後は、この型紙にあわせると結果はきっと一目瞭然ですね♪
(たて約23cm×よこ約20cmの四角形です。)
我が家の洗濯機(たて型・7kg)で普通(我が家の普段の洗濯設定)に洗うとこの洗い時間・脱水時間になります。
今回は洗濯物が少ないので水量は手動設定しました。
・水量 22リットル
・洗い 12分
・すすぎ ため1回・注水1回
・脱水 7分
・洗剤 中性・おしゃれ着あらい洗剤(ネット不使用)
これを設定すると、こんな洗いプログラムになります。
・水量 50L
・洗い 12分
・すすぎ ため2回
・脱水 40秒
・洗剤 中性・おしゃれ着あらい洗剤(ネット使用)
はい、いつもクリーニングを利用しているお店=プロにお任せました。
このお店のクリーニング師はこの方♪(クリーニング師は国家資格なんです♪)
写真、撮らせてもらっちゃいました♪(お仕事中に失礼しました。)
実験その1・普通に洗った場合と実験その2・おうちクリーニングコースで洗ってみた場合のその後ですが、洗ったあとはこんな風に干しました。
部屋干し用のラックに乗っけて平干しです。
乾いたらはじめに型をとっておいた紙に合わせて採寸です。
〈実験その1のケース・普通に洗ってみる〉
横幅には変化がありませんが、縦は縮んでいます。
毛羽立ちが見られますし、目が詰まった感じがします。
〈実験その2のケース・おうちクリーニングコース〉で洗ってみる
実験その1の「普通のコース」で洗った時よりは少しましですが、今回も横幅にはさほど変化がなく、でも「上質おうちクリーニングコース」というわりには縦方向に思いの外縮みが見られました。
目もやっぱり詰まった感じがします。
〈実験その3・ドライクリーニングに出す〉
ドライクリーニング処理をした場合、寸法変化はほとんど見られませんでした。
それは、ドライクリーニングが「水」を使わない(ドライ溶剤を使用:セキユ系ドライクリーニングの場合)洗い方をするからなんです。ドライクリーニングは「服に優しい」洗い方です。
普通の洗濯とクリーニング店に出す場合の大きな違いは、水を使うか、水を使わないか(ドライクリーニング溶剤を使うか)いうことです。
だから編み生地にかかる付加も影響も全然違う、というわけです。
実験結果を見ていただくとよくわかると思います。
家でウール100%のセーターなどを洗う時、気を付けないと主にたて方向に縮みが出る、という今回の結果となりました。(もちろん!編み方によって縮み方などの違いは出ますヨ。)
サンプルでも2~3cm縮んでいますので、一着分のセーターの大きさなら単純に比例計算をしたとして、着た時に「お腹が出る」という悲しい結果になるでしょう。
これからの季節、大活躍するウールの着衣。お手入れに少し気をつけるだけでずっと気持ちよく、また長く着られます。
また、まめなお手入れは風合いもふんわり保つことができますし、暖かく着られます(汚れの付着しているセーターはペタッとしていて空気を含まないので暖かくないんです)。
こんな風に、適切なお手入れでこの冬を少しでも暖かく過ごしてくださいね♪
![]() 洋裁や手芸が大好きな生粋の関西人♪ 繊維製品品質管理士の資格を活かすべく地道に奮闘中! |
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