入浴や洗顔後、いそいでスキンケア!はやく化粧水をつけなきゃお肌がツッパル…こう感じている女性は多いのではないでしょうか?
でもどうして、汚れも余計な脂分も落とした肌がツッパルのか、その一因をご存知でしょうか?
それは、洗顔後のすすぎ時に発生した、石鹸カスに起因します。きちんと石鹸を濯いでも石鹸カスが発生し、それが肌に付着。その後、肌の水分が蒸発し、肌の上に石鹸カスの膜ができてツッパル…と考えていただいて良いです。
そこで今日は、そのツッパリの原因、石鹸カスを目でお見せします。
下に続く
電車内や人混みなど
マスク着用を気にする場面など「エチケット用」として最適
呼吸がしやすく、蒸れないクールエアマスク「Be*AIR」
石鹸の主成分であります脂肪酸ナトリウムと水道中のミネラル分(硬度成分=カルシウムやマグネシウム)が反応し、脂肪酸カルシウムや脂肪酸マグネシウムになります。
それが石鹸カスで、シャンプー後の髪の毛がギシギシになったり、洗濯物を黒ずませる要因になるものです。
こちらの記事の「金属石鹸」という言葉が、脂肪酸カルシウムや脂肪酸マグネシウムで石鹸カスそのものです。
<関連記事> エステなどオイルまみれのタオルをスッキリきれいにするには
では、カルシウムやマグネシウムを取り除いた水では、この石鹸カスは発生しないのでしょうか?
答えはYes !
我が家には、この水道水中のカルシウムやマグネシウムを物理的に取り除く(厳密に言いますと、イオン交換という方法を用い、ナトリウムイオンと交換する)軟水器が取り付けられており、庭の散水栓以外の宅内水道はすべて、このカルシウム・マグネシウム成分ゼロ(硬度ゼロ)のお水を使っております。この水を超軟水といいます。(ご興味ある方はどうぞ、その軟水器はこちら)
それでは、目でお見せしましょう。
(1)マグネシウム/カルシウムが含まれていること、含まれていないことを確認する
まず硬度試薬という試験試薬で、超軟水と一般の水道水の、硬度成分を測ってみます。
各水に試薬を入れて、赤くなれば硬度成分(カルシウムやマグネシウム)が含まれております。青くなれば含まれていないことを意味します(硬度ゼロ)。
結果はこちら。
水道水中には、どうしてもカルシウムやマグネシウムが含まれていますので、試薬を入れると赤くなります。そして超軟水は青くなり、硬度成分が含まれていないことを意味します。
(2)粉石鹸を入れて撹拌します
さて、それぞれの水をペットボトルに入れて、粉石鹸(脂肪酸ナトリウム)60%の洗濯用石鹸を1gいれて、ともに同数20回、ペットボトルを振り・撹拌します。
するとこんな状態になります。
(3)この違い、白濁成分こそ石鹸カスの正体です
(左)水道水は、水は白濁し、泡立ちが悪いです
(右)超軟水は、水は透明で、泡立ちがよいです
ちなみに、この粉石鹸には、石鹸カスを発生させないようにするための金属封入剤(キレート剤)が混ぜられておりますが、それでも石鹸カスの発生を防ぐことはできません。
(4)石鹸の溶け残りがあるのでさらに撹拌すると
それぞれ50回振り、洗剤の溶け残りを溶かししばらく放置すると
この通りです。やはり超軟水の方は、濁りは一切ありません。
石鹸で手を洗って、水道水を流した状態で手を濯ぎますよね。その時、手が「キュッキュッ」とした時、きちんと濯げたと認識します。
でも、この「キュッキュッ」は、濯ぎが終わっただけでなく肌の上に石鹸カスが付着(膜ができた)した証なんです。
洗った手を超軟水で濯ぐと、いつまでも泡が落ちていないようなヌルヌル感が肌に残ります。このヌルヌル感が石鹸カスが発生せずにしっかり濯げたことです。
もう一つ
石鹸で体を洗いタオルを洗面器で濯ぐと、体から取り除いた脂や垢などが水面に浮かびます。
実は、これも石鹸カスの正体です。
一方、超軟水で濯ぐと泡立ったまま流れていき、この垢(石鹸カス)は発生しません。
(当然、公共下水中では他の水道水/生活雑排水と混ざりますので、そこで石鹸カスは発生しますが)
水道の中にこの硬度成分(カルシウムやマグネシウム)が含まれ、石鹸カスが発生してしまうのは防ぎようありませんが、洗濯においては一つの工夫でそれを防ぐことができます。
石鹸カスの発生や石鹸の溶け残りを防ぐためには
洗濯用粉石鹸3分の2に対し、重曹3分の1を加えて、それを用いて洗濯します。
詳しくは、はこちらの記事をごらんくださいね。
飲み水には利用できませんが、洗顔美容などで超軟水を手軽に楽しみたい人は、「ペットボトル軟水器」などのキーワードで検索・探してみてくださいね。お手軽な製品がいろいろと出てきます。
<関連記事> 石鹸カスが発生する正体など、こちらの記事もよく読まれております。
![]() ゼンドラ株式会社・代表取締役 クリーニング・テキスタイルレンタル業界の専門新聞社。当サイト「イドカバネット」の運営を行ないながら、洗濯の楽しさ・クリーニングの素晴らしさを伝える。最近は、洗濯サービスと他業とのコラボレーションを研究し全国を奔走している。 オフィシャルサイト http://www.zendora.co.jp |
イドカバネットは
衣類やお洗濯・お掃除など日常生活にまつわる情報を毎日お届けしています
気に入ったらFACEBOOKやTwitterから更新情報を入手してね