今日は、衣類の折り目線を消す方法をお伝えします。
こんにちは、最近知人お二人から、ズボン・スカートの折り目に関してご相談を受けました。
1件は、スボンプレッサーをご家庭で使用しているが、スーツのパンツのクリースラインが2重線になってしまい。行きつけのクリーニング店に修正を頼んだが断られたので何とかならないか?
2件目は、その方の知人の娘さんが面接するため、学生服のスカートの裾だしをしてあげたところ、前の裾の折シワが取れない。
というご相談でした。
実際全く見えないように折り目線を完全消すことは、仕上げ設備が揃っているプロでもできないケースがあります。今アイロンで誤って付けた折り目やシワは、アイロンで簡単に修正が可能ですが、長い間常温で折り目が付けられていた線はたちが悪い。なかなか消えないのです。
もうすでに、折り目が尖っているため、擦れてしまい。繊維が削られてしまって白っぽく、または黒ずんで線が残ったりします。
ウールにしろ、綿製品にしろ繊維は水分を含むと元の形を忘れ、ある形で乾燥されると、その形をキープするように記憶します。「形状記憶シャツ」という言葉は聞いたことがあると思いますが、特殊な加工をほどこさなくても、元々繊維は本来、形状を記憶する性質があり、これを利用してアイロン掛けでシワが伸びています。
逆にシワや折り目線を付けるときも、水分を与え、折り目線をつけアイロンで折り目線のまま平らに乾かすと、その形をキープしてくれます。自然乾燥でも同じことで、絞ったままシャツを乾かせば、しわくちゃなシャツで形をキープしてしまいます。
今回は、一回アイロンプレスで折り目を付けられ、長い間その折り目のまま、日常生活常温で、座ったり、押し付けられ、擦られしながらその折り目はキープされたものですので、1回のアイロン蒸気で直る可能性は低いです。
下に続く
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1段階:霧吹きで消したい線に霧を打って、そして当て布を敷いて、アイロンで上から順に平らに抑えるように伸ばしましょう!(滑らせるとアタリの原因になります。)
2段階:霧吹きで消したい線に霧を何度も打って湿らせ、しばらく放置します。繊維が水を含んで膨らんで元の形を忘れるように?!そして当て布を敷いて、アイロンで上から順に平らに抑えるように伸ばしましょう!
スチームも水分ですが、水分子が小さいのであまり湿りません。水分がまだ少ないのです。そこで噴霧器でもっと大きな水分子にして繊維に水分をたっぷりかけてから
アイロンをかけるのがコツです。線を中心に左右の生地を引っ張り線を軽く伸ばした状態でアイロンでプレスしていきます。
そして水分が十分なくなり乾いたら、今度は口でフウフウしてよく冷まして、繊維の水分と熱がなくなってから抑えた手を放してあげるのもコツです。
いくらアイロンをかけても、水分と熱が残っていると繊維はその形をキープしません。永い間記憶していた前の線を思い出してしまいます。ですので、線を消えた状態で、乾かし冷ます。これを忘れないでください。
すこし残る可能性は否めませんが、ご家庭でできる手軽にできる最善策をご紹介しました。
(文/Yoshihiro Tamura)
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