まだまだ冬真っ盛り!の日本列島は各地から大雪の便りが聞こえてきています。
寒い日が続きますと、暖かいセーターが恋しくなります。
でも、気になるのが「毛玉」です。毛玉ができると目立ちますし、気になるんですよね。
イドカバネットでは、今までに毛玉に関しての記事がたくさんありますが、今回は繊維から見た毛玉のお話しです。
毛玉は、洋服が着用中の擦れなどによって糸が毛羽立ち⇒その毛羽が絡まって⇒ダンゴ状態になることです。
ですから、シルク以外の動物性繊維や合成繊維からできている紡績糸(糸を紡いで作られている)でできた洋服はどうしても毛玉が出来ます。
そんなに擦れるようなことをしていないから大丈夫!という方もおられますが、シートベルトやバッグ、ネックレスなどのアクセサリー、時計、ベルト、テーブルやイスなど、擦れる要因はあちこちにあります。
なにより!腕の内側と脇から体のサイドはいつも擦れている状態となりますから、毛玉にとっては絶好箇所ですね。
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電車内や人混みなど
マスク着用を気にする場面など「エチケット用」として最適
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要因その1
ざっくり言ってしまうと、どんな紡績糸でも毛玉は出来ますが、動物性繊維で説明しますと、細い繊維だと毛玉ができても擦れている間にポロッと切れて取れてしまうことがあります。
繊維の太さの順番は
カシミヤ < キャメル < メリノウール < アルパカ < モヘア
となり、モヘアよりはカシミヤの方か細いので、毛玉ができても知らない間に取れてしまっていて気付かなかったりすることもあります。
要因その2
繊維でもまっすぐな毛もありますし、縮れている毛もあります。
また、毛の表面にあるウロコ状のスケール(キューティクル)の状態も動物によって違ってきます。
このスケールは様々な働きをしますが、それはまた別の機会に。
要因その3
毛を糸にする時に、単一素材(100%)ではなく、何種類かを混ぜる場合があります。
カシミヤ+羊毛や羊毛+アクリル、羊毛+ポリエステル、カシミヤ+レーヨン+アクリル・・・など、さまざまな配合があり、またその繊維を糸に紡ぐ時の撚りの強さや太さなども毛羽立ちやすさに関係してきます。
そして、アクリルやポリエステルなどの合成繊維が混紡されていると、毛玉は取れにくくなります。
生地がざっくり編んであるのか、細かい目で編んであるのかなども関係しますし、洋服のデザイン(模様含む)も影響します。
結果として
毛玉はいろんな条件によってでき方に差はあれどもできることがわかりました。
そんな気になる毛玉でやってはいけないことがあります。
毛玉を引っ張って取ること!
これはNGです!
引っ張って取ると、引っ張ることによってますます糸が毛羽立ち、さらに毛玉ができやすくなるという悪循環が生じます。
毛玉を取る時は、丁寧にハサミで切り取るか、カミソリや毛玉取り器を使うなどしましょう。
くれぐれも、生地まで切らないようにお気をつけて。
それから。
着用後は洋服ブラシでブラッシングして絡まった毛を丁寧にほぐして整えると毛玉防止になります。
ここまで毛玉ができると、取るのも億劫になっちゃいますから。
みか(Mika) 洋裁や手芸が大好きな生粋の関西人♪ 繊維製品品質管理士の資格を活かすべく地道に奮闘中! |
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