フライパンに油を入れて熱し、そこに溶き玉子を入れて、そして玉子が固まる前にご飯を入れて素早くかき混ぜながら炒めていくと、パラパラでおいしいチャーハンが出来上がります。これは玉子の黄身が油を含み、ご飯粒の表面をコーティングして、ご飯をより美味しくするチャーハンになるそうです。
つまりは食用油の油分と、ご飯の水分を融合させる界面活性剤の役目をしています。これは玉子の黄身の成分であるレシチンが、界面活性の能力を持っているからです。
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界面活性剤と言うと、何か物々しい化学物質のように思いますが、そもそも界面活性剤とは固有の物質ではなく、界面活性の能力を持つモノの総称です。
日用品で界面活性剤と言えば、洗剤の主成分として知られていますが、洗剤の成分表示を見てもなかなか理解はできないと思われます。
ごく簡単に解説いたしますと、〇〇〇ナトリウムとか○○○カリウムなど、最後にナトリウムやカリウムが付く物質は、イオンになる界面活性剤で、このナトリウム・カリウムが水に溶けます。これが無い界面活性剤は、ただの油と言えます。
もう少し解りやすく言いますと、塩は塩化ナトリウムですが、このナトリウムがイオンになるのと、界面活性剤のナトリウムがイオンになるのは同じ現象です。
ナトリウム・カリウム以外に語尾にエーテルと付く界面活性剤は、イオンにならない界面活性剤です。これは砂糖と同じような現象で、水に溶けていくことができます。その他、アルキルとかベンゼンなどと書いてあるものは、この部分は油の形・種類を表しています。
最後に、よく勘違いされる語句として、スルホン硫酸とかアルキル硫酸とか書いてある界面活性剤があります。
「えっ、硫酸・・・怖い。」などと思われますが、この場合の硫酸はイオウのことです。イオウも印象が良くないかもしれませんが、原子レベルで言えばイオウは酸素の仲間で、酸素の特色より力が強いと考えてください。
その酸素の特色とは界面活性剤の場合、油の成分と水の成分を結合させる働きで、イオウはその働きが酸素より強いと考えていただくと間違いではないです。
あいまいな説明ばかりですが、ご理解頂けるようにかなりかみ砕いた説明をしました。
細部を指摘されるとチョット怪しいですが、これを機に洗剤の成分にも興味を持っていただければ幸いです。
(文/Takeshi Tsukiyama)
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