防虫剤って、なん~だ ! ?
動植物が原材料なる天然繊維には、それを食べる虫がいても、それはある意味当然と言えると思います。
従って、天然素材の衣類は、イガやカツオブシムシ等にとって、一連の食物連鎖の一端になっていると言えます。
それだけに大切な衣類には、餌として捕食されないための防御方法が不可欠です。それには衣類を防虫加工する方法と、防虫剤を使用して衣類の補完空間に捕食者を侵入させない方法があります。
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衣替え時!マーガレットには気をつけなければいけない理由防虫剤には大昔から樟脳が存在し、そして近代になりナフタリンやパラジクロロベンゼンが使用されてきました。
これらは独特の臭いがありますが、空気中濃度が高くなると健康被害も懸念されます。また、それぞれを複合させると凝固点効果現象が起こり、液化して衣類に付着してシミとなる事例があります。従って、これらを使用する場合は、適切な使用量と複合使用しないことが必要です。
近年、臭わないタイプの防虫剤が多く使われますが、殺虫剤と同じ成分のピレスロイドが主成分のタイプです。防虫剤に使用されている成分は、アレスリン・ペルメトリン・エムペントリンなどです。
アレスリンは、初めて開発された合成ピレスロイドです。ペルメトリンは人畜にはほとんど無害ですが、あるデータには猫には毒性があるという報告がありました。
エムペントリンは、おそらく一番多くの防虫剤が使用していると思われます。人には安全性の高い成分とされています。またイガやカツオブシムシの卵も殺す性能があります。
いずれにしろ、これらは虫を殺す殺虫剤成分ですので、100%の安全なんて存在しないことをご理解ください。但し、必要以上に警戒することもありません。ピレスロイド系は神経毒ですが、哺乳類は、昆虫や両生類とは刺激を受け取る受容体が異なるので、人にはほとんど影響しないことは事実でしょう。
ピレスロイド系の注意点としてもう一つ、臭いがほとんどないので、使用期限には気を付けて使用しましょう。
(文/Takeshi Tsukiyama)
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