10月1日、いよいよ装いの秋!衣替えシーズンの到来です。
しかし、タンスからクローゼットの充実など住宅環境の変化にともない、衣替えを行わない家庭も増えているそうですが、秋の衣替えが『とても大切』その理由と、最後にワイシャツのしまい洗いについて述べてみたいと思います。
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電車内や人混みなど
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4月1日と10月1日に行われる「衣替え」ですが、気温変化にともない衣服を着替えることから行われる習慣で、昔、宮中で行われていた行事の一つでした。
その時は年4回、装束を変更することが行われていましたが、学校や企業の制服ではこの日を境に一斉に着替える習慣から、日本でも衣替え文化がまだ定着しています。
一方で、海外を見てみますと、ある期日で一斉に洋服を変更する文化は少なく、気温の変化によって徐々に装いが変化していく国が多いようです。
夏服から秋冬の衣装に着替えたくなる気温は、一般的に当日14時に発表されるその日の最高気温が20℃以下になった時と言われております。
近年の温暖傾向ですと10月1日の気温は、まだ最高気温が25℃近くありますから、一気に秋物に変更!とまではいかないものの、サラリーマンの姿をみるとさすがに半袖シャツを着用する人は少なくなりました。
クリーニング関連の仕事をしていますと、衣替えと合わせて洗濯やクリーニングの季節ですから、「着終わったらクリーニングへ」と口を揃えて耳にする機会も多いかと思います。なぜでしょうか?それは、夏に着用していた衣類は『本当に、いろいろな悪さをする』ことを知っているからです。
節約志向から「着終わったら洗う」から「着る前に洗う」人たちが増えているようですが、特に夏から秋の衣替えは、「絶対にやってはいけない」ことの一つだからです。
汚れをしっかりと落としきれていなかった衣類は、その汚れの部分が、タンスやクローゼットの中でジワジワ変化し、おおよそ半年間かけて衣類をダメにしてしまいます。襟や脇の下、袖などの部分が色が落ちしたり黄色く変色してしまったりなど、皆様も経験はあるかと思います。
『夏場の汚れは、衣類に対してとにかく悪さをする!』
難しいことは覚えなくても、この言葉だけはしっかりと頭の中に入れてほしいものです。
ボックスに防虫剤と一緒に入れておいたものを一つずつ取り出す。。。衣替えはやってみると身にしみますが、家族全員分となるとおおよそ半日から1日かかり、かなりの重労働です。だからこそ、一気に終わらせてしまう人もいれば、仕事や家事の合間に徐々に行う方もおられます。
しかし、あくまで個人的な意見ですが、気温変化を見ながら10月中旬を目安に一気に終わらせてしまう方が良いと考えます。
なぜなら、付着した汚れを放置させてよい期間を考えると、一ヶ月以上経過・放置させるのは、衣類にとっても適切ではないからです。
ご家庭で洗えるものは、絵表示を見ながらしっかりと洗って、2回・3回としっかり濯いでください。ご家庭で洗えないものは、クリーニング店へ「ウエットクリーニング(水洗い)」を指定してクリーニングしてくださいね。
普段、ワイシャツを自宅で洗濯している人も、クリーニング店に出している人も、着用の終わった半袖ワイシャツは、捨てるものと来年また着るものを選別し、着るものは一枚残らずクリーニング店へ出すことをお勧めします。
どうしても、ご自宅での洗濯では皮脂汚れが残りがち。その残った汚れが半年かけて襟などを変色させてしまいます。ご家庭で洗うのとクリーニング店で洗うのは、この皮脂汚れの残り方は『かなりの差があります』だから、来年着るものは一枚残らず全部クリーニングに出して、その後収納してください。
収納方法としてはいろいろありますが、一番の理想は『無酸素パック』です。
衣類や布団などの収納袋(大きめのもの)に、クリーニングから帰ってきたワイシャツをまとめて入れて、できるかぎり空気を抜いて収納します。
しかし、空気を抜きすぎるとせっかくアイロンがかったものがシワくしゃになってしまいます。そこで、シワにならないように空気は残しておきて、私は脱酸素剤(エージレス)をひとつ小さなビニール袋(封はしない)に入れて、収納袋の底に入れて封をしています。
クリーニングに出して汚れをしっかり取り除いていますから安心。そして無酸素保管で二重の安心。
来年もそのワイシャツを着たかったら。着用の終わった半袖シャツは全部まとめてクリーニングへ!
変色してしまい全部買いなおす…なんてことにならないように。ワイシャツのクリーニング代の方が絶対にお安いですから。ここはケチってはいけないところです。
関 誠(Makoto Seki) ゼンドラ株式会社・代表取締役 クリーニング・テキスタイルレンタル業界の専門新聞社。当サイト「イドカバネット」の運営を行ないながら、洗濯の楽しさ・クリーニングの素晴らしさを伝える。最近は、洗濯サービスと他業とのコラボレーションを研究し全国を奔走している。 オフィシャルサイト http://www.zendora.co.jp |
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