これってワイシャツなの?デザインシャツなの?その区別をご存知ですか?
クリーニングの店舗で受付業務をしていると、お客様からよく質問されるのが「これは、ワイシャツですか?デザインシャツですか?」。
そもそも、なぜこんな質問が出るのか?それは、クリーニングの料金が違うからなのですが、ワイシャツをウィキペディアで検索してみると、主に男性の背広の下に着用する前開きでボタンとエリとカフスが付いている白または淡色のシャツ。となっています。
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電車内や人混みなど
マスク着用を気にする場面など「エチケット用」として最適
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ワイシャツのお洗濯で一番面倒なのがアイロンがけではないでしょうか?
クリーニング店でアイロンがけというと、一点一点アイロンをかけているイメージをされる方も多いのではないでしょうか?
でも、今では手でアイロンがけするのは少数派になり、多くのクリーニング店ではロボットのような大きな機械に着せてアイロンがけをしています。
(区別1)
この機械にシャツを着せられるかどうか?がデザインシャツとワイシャツの第一の分かれ目です。
サイズ的に入らない、カフスが大きく開かない。前あきではない。などの形状的な理由。
(区別2)
濃い色の生地で高温でプレスすると色が薄くなったり(専門的には色がさめる)光ってしまう場合は、アイロンで手仕上げするのが安心です。
(区別3)
ボタンが割れる恐れがある場合。
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機械に着せたワイシャツに熱板によってプレスします。貝ボタンやお椀の様に高い形状のボタンなどは割れてしまう恐れがあります。
お預かり時にお客様に了解を得て割れてしまった場合は、よく似たボタンに替わっても良いということであればお預かりすることもありますが、基本的には手仕上げをお勧めしています。
(区別4)
生地が薄く高級な素材やストレッチ(伸び縮み)する素材。
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こちらも機械仕上げでは、袖部分を左右に引っ張って熱風でシワを伸ばすので伸びたり破れたりする心配があるので、手仕上げアイロンが安心です。
大きくわけてこのような理由で、ワイシャツなのかデザインシャツなのかを決めています。
ワイシャツの歴史を調べてみると、元々は、男女共用の下着であった。16世紀から17世紀頃に服の切れ目で下着を見せることが流行し、白色の麻のシャツになった。このことを見てもわかるように、肌着と同じく直接肌に触れる面が多く、汗や皮脂が吸着しやすく、何日も同じものを着用せずこまめな洗濯が必要です。
襟の黄ばみや黒ずみを防ぐために、専用の洗剤や台所用洗剤で先に襟や袖などの汚れを落としてから通常の物と一緒に洗うと綺麗になります。
のり付けしておくと汚れ落ちもいいですね。
おうちで毎日キレイに洗って収納していても襟や袖口の黄ばみや黒ずみが気になると言う方も多いです。これは、皮脂汚れや汗が落とし切れていないためです。
このような方には
衣替えの時だけでも、クリーニング店を利用することをおすすめしています。
クリーニング店では、ご家庭で洗う時よりも高温のお湯でワイシャツを洗っています。
皮脂汚れにも効果を発揮する専用の洗剤を使っているので、来シーズンに黄ばんでいる、黒ずんでいる、嫌な臭いがするなどの困った!が防げるので大変ご好評です。
お客様にこのお話しをすると、「えーっ!知らなかった」「ワイシャツってこんな風にアイロンがけするんですね」「ワイシャツってお湯で洗っているんですね」とびっくりされることが多いです。
毎日やっている私たちには当たり前で普通なことなのですが、もっと、もっとクリーニング店のお仕事をお伝えしなければと反省してしまいます。ぜひ、次回クリーニング店に行った時にはお店の人に聞いてみてください。
もっとお得でビックリなお洋服をきれいに長持ちさせる方法を、教えてくれるかもしれません。
山本悠未(みゆ母ちゃん) 淡路島で80年続く、山本クリーニングの3代目嫁。整形外科で准看護師をしていた経験を活かしお客様のお洗濯に関する悩みをカウンセリングし、「お洗濯好き」を増やそうと奮闘中。 オフィシャルサイト http://www.eonet.ne.jp/~yc0556/ |
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