イドカバネット > 間違ったシミ抜きで衣類が再起不能にならないためのNG集
きれい
2017/08/11

間違ったシミ抜きで衣類が再起不能にならないためのNG集

イドカバネット

そろそろパパの夏休みだから、今年もたくさん家族でお出かけするんだッッ♪♪
…という方も多いのではないでしょうか。

お出かけ中のアクシデントで、着ているお洋服にシミが付いちゃった!という経験、ありますよね〜!!!

今日はお出かけ先やご自宅で、ついやってしまうシミへの応急処置NG集です。
これだけは避けてほしい対処法を3つピックアップしますので、ぜひ覚えておいてくださいね!


下に続く


 

電車内や人混みなど
マスク着用を気にする場面など「エチケット用」として最適

呼吸がしやすく、蒸れないクールエアマスク「Be*AIR」


 

宅配・保管クリーニング(ラクリ)・株式会社ルビー
宅配・保管クリーニング(ラクリ)

 


 




1・キッチン用の漂白剤を使うこと

もうこれは絶対の絶対にNGです!!

キッチン用の漂白剤の成分は”塩素”です。塩素は繊維に与えるダメージが非常に強く、クリーニング師の私でさえほとんど使うことがない薬剤です。

いかにも”最強”のイメージがある塩素系漂白剤ですが、漂白剤や洗剤に色々な種類があるということは、それぞれ役割があるということなんですね。

生活環境の中で付くシミは、だいたいが食べ物や飲み物です。それらはおおかた酸素系の漂白剤を正しく使うことで解決します。塩素系漂白剤は衣類には不向きと覚えておいてください。


2・熱いお湯で洗わないこと

漂白剤や汚れの多い洗濯物があるときにお湯を使った方が良いと当サイトでも何度かお伝えしていますが、こちらも”度が過ぎれば逆効果”になることもあります。

家庭でのお洗濯の場合、効果を高めるために40度(ちょっと熱めのお風呂)くらいのお湯を使うことをオススメしていますが、こちらも「熱ければ熱いほど良い」という認識は大間違い。

シミは繊維から見ると「染める材料」になります。そして生地を染めるときはほとんどの場合、熱を加えています。

つまり、アツアツのお湯でシミを消そうとしても、それは逆効果。 シミを強固なものにしてしまっているのです。触れないほど熱いお湯は、よほど繊維やシミに関する知識がない限り使わない方が安全です!


3・レストランのおしぼりを使わないこと

これも当サイトでは既出ですが、もう一度!

飲食店のおしぼりは、殺菌・除菌の目的で塩素消毒がされています。原液ではないものの、塩素を少しでも含んだおしぼりでシミを拭いてしまうと、そこだけ色が抜けてしまいます。

特にネイビーやブラックなど濃い色のものや、シルクなどのデリケート素材にはおしぼりを使わずに乾いたペーパーナプキンなどでシミの上ずみを拭う程度が良いですね。



(さいごに)持っているものの価値を知ること

近年、お家でデリケートな素材も洗えるような洗剤が増えました。それによって、お洗濯を楽しむ方も増えています。全て洗えるようになったと喜ぶのはちょっと待って!

それがもし一流メゾンブランドのスカーフやお洋服の場合、失敗したら諦めがつくかどうか、まずは手を加える前に一度考えてみると良いと思います。

私はクリーニング店で働いていますが、家庭選択の失敗をリカバリしてほしいという依頼がとても多いんです。

中にはリカバリしきれないものだってあります。軽い気持ちで洗ってみたものの、結局どうにもならなくてガッカリする方もいます。これを読んでくださっている読者の皆様には、絶対にそんな思いをして欲しくないと思い、今日の記事にしてみました。

みなさんのお気に入りが、ずっとクローゼットのレギュラーメンバーでありますように!

では!
Have a fun fun fashion!









この記事を書いた人
麻野 かずみ(Kazumi Asano)
くりーにんぐ あさの 代表

「お客様にお洋服を楽しく着ていただくこと」が使命のスーツアシスタント。スーツ販売、スーツコーディネート指南などを経て、現在横浜市にてクリーニングショップ及びオーダースーツの代理店を経営している。

オフィシャルサイト http://cleaning-asano.com/

 





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