「テカリ」と「アタリ」の違いをご存知ですか?
学生服やスーツ・コートなどで、一部がペカペカ光って見える!!!ちょっと「くたびれた感じ」で恥ずかしい〜なんてご経験がありますか?
お子様の学生服などは洗濯する暇もなく、数ヶ月着用しているのだからテカって「テカリ前」というか「アタリ前」ですよね。
あと、よく運転される方などは、シートベルトの摩擦でスーツの右肩正面がテカテカしたりします。
下に続く
電車内や人混みなど
マスク着用を気にする場面など「エチケット用」として最適
呼吸がしやすく、蒸れないクールエアマスク「Be*AIR」
テカリやアタリとは、生地を作っている繊維は本来断面が丸いのですが、表面部分がつぶれたり、削れたりして平になり、光(太陽光や蛍光灯など)が反射してしまう現象です。
どちらも見え方は同じですが、原因がちょっと違います。
テカリ
普段の着用と身体の動き(癖)や、日常的なお仕事柄、お洋服の生地の特定部分へ負荷がかかり、生地がつぶれ・削れが発生し光っちゃった現象。
アタリ
アイロンなどの圧力で生地の表面の繊維が寝たりつぶされるというような、衣類の仕上げ方に問題がある現象。
テカリ・アタリ独特の「光沢」は、繊維が鏡のように平になったことで光を直接反射することにより、目に強い反射光を届けます。
これにより、ツルツルしている質感(つや)を人間が認知するのです。
逆に「つや消し」は、光が生地表面のデコボコによって散らばって反射(乱反射)してしまうため、目まで強い光が届きません。これにより、マット(つやの無い)な質感を人間が認知するのです。
特に長期の着用で「汗や汚れの油分」を含み固まりやすくなっている衣類は、表情に綺麗な光沢を見せます。
あちゃ〜
着用によるテカリの発生は、主に座ったり、こすれたりする日常無意識に発生する摩擦によるもので避けることは出来ません。基本的には、「発生を遅らせる」ことがポイントです!
それは
(1)こまめに洗濯できる物は、洗濯すること、綺麗な水分を含むと天然繊維は膨らみ(膨潤させ)元に戻ります。
(2)衣類を綺麗に吊るし休ませること、毎日連続して着用しないこと。(余計な蒸れた水分が抜け、空気中の水分で少しは復元します。)
(3)衣類は黒や紺などの濃色製品を避け、白色っぽいテカリが発生しない目立たない衣類を選ぶ!(そればかりではね〜)
などで大切な衣類には必要と言えます。
しかし、テカリの代表格学生服はそうはいきませんよね。
アタリの発生は、アイロンやプレス機による作用が原因であり、仕上げ方が問題となります。
アタリは、ハンカチのような一枚生地を平にアイロンがけしても発生しにくいです。ものすごい圧力で押し込んですべらせれば別です・・・あとペットリした汗を含んでだ状態でなければ・・・・ですが。
アタリは、生地が重なっている縫い目、折り目部分に主に発生します。またボタンのつけ糸部分裏、ポケットなどです。
ですのでアイロンがけのときは、アタリを出したくない、重なっている部分にはアイロンの底面を当てないことです。
(1)繊維が化学繊維の場合は、特に取扱絵表示のアイロン温度(高・中・低)を確認し、それよりも低温度でアイロンがけする。化学繊維が熱で柔らかくなり潰れると、水分を与えても戻りません。
(2)アタリそうなところは、避けアイロンをかけない。
(3)アイロン台の端を使って重なっている部分を逃がして、アイロンが当たるのを避ける。
(4)下に厚手のタオルを敷いてクッションにして、重なっている部分にアイロンの圧力が不均等に掛からないように逃がすなど(うまく伸びないかもしれませんが)
の方法が考えられます。
アタリ・テカリを修正する方法(ある意味「衣類の傷痕」完全治るケースばかりではありません。)
簡単な方法から順に書いてあります。治る段階まで試してみてください。
レベル(1)光っているところに、浮かしアイロン・スチーマーでスチームを掛ける。
レベル(2)光っているところを霧吹きで十分湿らし、熟練の方は浮かしアイロン、そうでない方は、重なっている部分を避けアイロンをかけ直す。
レベル(3)アタリを直すスプレー薬品を使用してみる。表面に凹凸にする何かを吹き付けるイメージです。(使用方法はよく確認してください。)
レベル(4)光っているところに衣料用ブラシや使用済の歯ブラシで擦ってみる。ケバ立たせるイメージです。
関連して、制服メーカー様からも情報が出されております。
こんなときどうするの/お手入れトラブルテクニック
出典:カンコー制服まるわかりガイド
などが挙げられます。
結構身近なテカリ・アタリ問題ですが、長文になってしまいました。
まずはまめに「衣類が元に戻れるように洗うこと・休める」が一番大切ですよ〜!
(文/Yoshihiro Tamura)
イドカバネットは
衣類やお洗濯・お掃除など日常生活にまつわる情報を毎日お届けしています
気に入ったらFACEBOOKやTwitterから更新情報を入手してね