今日はとても奇妙なお話「食品で洗濯する」ってどういうこと?をお伝えします。
体に優しいものにこだわり、毎日食べる食品はオーガニック。天然素材の食事はもちろんですが、洗濯だってこだわるという方も増えています。
例えば、植物由来の油から作った石鹸で洗濯するという方や、過炭酸ナトリウム、セスキ炭酸塩などのアルカリ剤で洗濯といった、界面活性剤を使わない洗濯まで様々。
特に人気は重曹を使った洗濯術です。
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これ(写真1)は、一般的な油脂石鹸をお湯に溶かしたものです。
白濁したように溶けます。
これは水分中に含まれるナトリウムやマグネシウムといった金属成分と石鹸が結合した、金属石鹸が白濁させています。
こちらは(写真2)、水に重曹とクエン酸を同量入れて溶かしたものです。
そしてこちら(写真3)は、写真2の水溶液に、先ほどの油脂石鹸を同量投入してみました。
写真1と比べて若干色が薄くなったかな。
ただし、石鹸を入れた瞬間に泡が発生。
しかもその泡が固形化し、逆効果となってしまいました。
今回の実験では、実は以下のような効果を期待していました。
クエン酸と重曹を混ぜる。
↓
クエン酸ナトリウムが出来る。
この成分には、水中の金属分を吸収するキレート効果がある。
↓
その水溶液に石鹸を溶かすと、キレート効果で金属石鹸を作らない。
(しかし)
↓
そのはずがその効果は低くかった。
↓
重曹とクエン酸の分量を間違えて、酸性の水溶液になると、石鹸とクエン酸が反応して石鹸が脂肪酸になる。
なので泡が固形状になったんです。
こうなると逆に、洗剤でその脂肪酸を溶かすしか方法がない。という結果になりました。
石鹸にこだわった洗濯、すすぎはクエン酸で中和しているという方で、何だか汚れのようなものが衣類に残る方はこれが原因かもしれませんよ。
油脂石鹸を使いこなすのって難しいですね。
(文/Hideshi Mihara)
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