おしぼりってなぜ腐らないの?
おしぼりの衛生管理には、こんな規制があります。だから安心して使えるのです。
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電車内や人混みなど
マスク着用を気にする場面など「エチケット用」として最適
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宅配・保管クリーニング(ラクリ)
6月になる前に真夏日になりました。暑くなると食中毒などのニュースが多くなります。
一番の原因は、菌の繁殖が活発になるからで、寒い時期は菌が付着しても活性化せず低温で死滅します。反対に、気温が上がり真夏日のような気温になると一斉に菌が活性化して繁殖します。
ですので、食品業界では衛生管理を一段と強化します。
ところで食事に行くと一番最初に出るものはなんでしょうか?
それは「おしぼり」ですね。このおしぼりとは、湿った状態で提供されます。

一方で、ちょっと話が変わりまして、部活で汗だくになったTシャツをカバンに入れたまま半日放置してしまった。これをやって怒られます。怒られる原因は、放置によってシャツにカビや腐敗臭がするようになったから。
あれ?不思議だと思いませんか?
夏場に濡れた状態で放置すると衣類も腐敗するのに、オシボリも濡れた状態で流通してもなんで腐敗しないんだ?と。
実は実は、おしぼりが腐敗しない理由があるんです。
オシボリを洗濯するクリーニング業者は、厚生労働省の「環指157号:おしぼりの衛生的処理に関する指導基準」に準じて適正な消毒を実施しているから。
ではその消毒方法はどうやっているんでしょうか?
一つは、熱湯等による消毒:80℃以上の熱湯に10分以上浸すか、100℃以上の蒸気に10分間以上触れさせること。
もう一つの方法が、塩素剤等による消毒:さらし粉、次亜塩素酸ナトリウムの遊離250ppmの水溶液に3分間以上浸すこと。
の2種類が指導されています。
特に塩素による消毒は特殊な菌まで有効なのでこれをよく使われます。
これにより、おしぼりは消毒され腐敗せず、さらに安全性をあげるため、この塩素が残留するようにしています。基本的には100ppmほど残留するようにしているそうです。
なので、食事の前に出るおしぼりは腐らないです。
では子どもに持たせるタオルやキッチンで使うオシボリもこうやって消毒したらいいのか?どうか。
確かに菌の危険性は妨げます。
「洗濯のときに250ppmの次亜塩素酸ナトリウムを入れる?」ってどれだけ入れればいいの?とわかりませんよね。
家庭用の洗濯機の洗濯水量を30リットルとすると、6%の次亜塩素酸ナトリウムなら「125cc」
これだけ入れると除菌できます。コップで約2/3も入れなければなりません。
こんなにも入れないといけないのです。
次亜塩素酸ナトリウムをこれだけ入れると、どうなるでしょうか?
・色柄が漂白される
・場合によっては生地が薄くなる
こんなことになります。
なので、こちらの方法がオススメです。
(1)洗面器に水を入れる。
(2)そこに6%次亜塩素酸ナトリウムを20cc入れる。
(3)その液に除菌したいタオルを3分漬け込む。
これでお弁当に入れるオシボリやキッチンのタオルも安心して使えます。
ちなみに
一般的な塩素系漂白剤の濃度は6%だと思います。念のため、成分表示の濃度を確認下さい。
(文/Hideshi Mihara)
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