予め決まっている結婚式と違い、お悔やみごとはいつも急。
そんな時に着るのは、「かわいい」や「かっこいい」を着こなしの基準に置けないのが礼服です。
近年では昔と違って礼服のルールが柔軟になりましたが、それでもおさえておくべき最低限のタブーから目をそらす事はできません。
ひとりの大人として、キチントした身なりでその場に相応しい服装を選びたいものですね。
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電車内や人混みなど
マスク着用を気にする場面など「エチケット用」として最適
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礼服(れいふく)は、人が冠婚葬祭など社会生活において威儀を正し、或いは敬意を表する場合に着用する衣服をいう。
(出典:Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/礼服)
弔問にうかがう際の服装は、親族でない限り、基本的には手持ちの黒い服で代用できます。しかし、黒であれば何でも良いというわけではありません。
服装について
・黒無地のスーツ、ワンピース、アンサンブルなどの略式の礼服にすること。(遺族よりも格式の高い礼服の着用はNG。)
・ブラウスを着用する場合は黒に。透けた素材や襟元の大きく開いた服、ミニスカートなど、肌の露出が多い服装は避けること。(夏場でも基本的に長袖で。)
・冬場にコートを着用する場合は、殺生を連想させる動物の革素材や毛皮を身に着けるのはよくないこととされて避けられます。(フェイクファーであったとしても、周りの人に殺生を連想させてしまうことになるのでNGです。)
靴・バッグについて
・黒を基調としたものを用い、金色の金具がついているものやエナメル・爬虫類などの皮革製は避けること。
・靴のヒールは3cm程度までが良いでしょう。(ストラップ付きの靴や、ファッションの定番になりつつあるブーティも、当然NGです。)
アクセサリー類について
・結婚指輪以外のアクセサリーは外すのが基本。(結婚指輪に石がついている場合は、手のひら側に回しておく。)
・パールの一連ネックレス、あるいはイヤリング(ピアス)のどちらかだけならばつけてOK。(二連、三連のネックレスは、良くない事が続くことを連想させるのでNGです。)
髪型について
・ロングヘアの場合は1つに束ねるなど、すっきりさせましょう。
ストッキングについて
・黒を着用するのが一般的。ただし、通夜は「突然のことで、とりあえず駆けつけてきた」という意味合いをもたせるために、あえて肌色にするという人も。
ネイルについて
・とってもかわいいネイルをやってもらったばかり!という方は、黒のレースの手袋を。本来なら外すべきですが、参列者なら大目に見てもらえる事もあるそうです。
服装が整ったら、あとは立ち居振る舞いです。振る舞いに心がこもっていないと、全てが無意味になってしまいます。知っていると、知らないのとでは大違い。
最後にちょっとした弔意の表し方をご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
Q、通夜ぶるまいは、遠慮するべき?
A、故人への供養です。故人との最後の食事とも考えられていますので、すすめられたら固辞しないで一口、二口、いただきましょう。15分程度経ったら周囲に黙礼し、退席してOK。
Q、受付を頼まれた!!参列者からの「御愁傷様です」に、なんて答えればいいの?
A、受付はその家の代表と心得て。「恐れ入ります」と一礼を。
Q、お香典はバッグに入れる?
A、たとえ中身が小額でも、袱紗(ふくさ)に包んで持参するのがマナー。袱紗が無ければ、抑えめな色味のきれいなハンカチで代用を。
最近は事前に通夜の日時が分かるので、喪服での参列も増えていて、失礼とは見なされませんが、以前はお通夜に喪服を着ていくと、まるで死を予期していたかのようで失礼とされていました。
その名残で、ストッキングはお通夜と告別式で別にするといったこともあるようです。
筆者が若かりし頃は、不慣れな不祝儀の場では周りを見渡して真似することしかできませんでした。でも歳を重ねるに連れて、真似する方から「真似されるほう」へとなっていくんですね。
マナーの分かる、スマートな女性って、ステキですよね。
(参考:スタイルアップカフェ、書籍「知っておきたい女子のマナー完全版)
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お悔やみごとに着る 礼服のタブーとマナー集〜男性と子供編〜
![]() くりーにんぐ あさの 代表 「お客様にお洋服を楽しく着ていただくこと」が使命のスーツアシスタント。スーツ販売、スーツコーディネート指南などを経て、現在横浜市にてクリーニングショップ及びオーダースーツの代理店を経営している。 オフィシャルサイト http://cleaning-asano.com/ |
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