スタートして1年以上が過ぎたレジ袋有料化もだいぶ浸透してきましたが、ほかにも包装や梱包を簡略化するなど脱プラスチックへの取り組みが進んでいます。
SDGsの目標の一つである「地球環境を守り育てる」を達成するために、脱プラスチックは世界中の企業、人々が取り組むべき課題となっています。
ただ一方では、こうした世の流れと逆行するようですが、
あえて「包装したい」というニーズも生まれています。
コロナ禍における感染症対策としての包装です。
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電車内や人混みなど
マスク着用を気にする場面など「エチケット用」として最適
呼吸がしやすく、蒸れないクールエアマスク「Be*AIR」
あるスポーツジムでは、受付でお客様にタオルの貸し出しを行っていますが、
これまではずっと、タオルを裸の状態で手渡ししていたのです。
しかし、コロナ感染の不安から、これに抵抗感をもつお客様も少なくないことから、
タオルのレンタル業者に、「1枚1枚包装してもらえないか」と依頼したのです。
レンタルタオルは、病院向けなどは何十枚かまとめて袋詰めするケースが一般的ですが、
それ以外のホテル向けや先ほどのスポーツジム、温浴施設などには、
包装せず、裸の状態のタオルをビニールひもで結束して納品しています。
包装サービスがなかったわけではありませんが、
これまでは「ゴミが増える」という理由で利用する側が求めてこなかったのです。
先ほどのスポーツジムに納入しているレンタルタオルの会社では、
コロナ禍で風向きが変わり、「費用がかかってもいいから包装してほしい」という要望が増えているそうで、その対応として、大量生産できる自動包装機を導入しています。
地球環境のためになくしていこうというプラスチック包装ですが、
使用するまで人の手に触れない、衛生を守るという観点では、いま必要なものといえます。
SDGsを進める上では難しいところですが、
いま何が大事なのかを考えながら、少しずつ前に進めばいいのかなと思います。
日笠京介(Kyosuke Hikasa) ゼンドラ株式会社・取締役 リネンサプライ工場の取材をメインに、全国(たまに海外も)を飛び回るが、最近はコロナで出張もできず飲みにも行けず、悶々と過ごしている。愛犬(バーニーズ)が唯一の癒し。 |