イドカバネット

前回のスニーカーランドリーの記事の冒頭で、「だいぶ身近な存在になってきたコインランドリー、特に梅雨時には便利ですよね。

でも、いまだに『1回も利用したことはない』という方が、女性を中心に少なくないんです」と書いたのですが、その大きな理由として“衛生面”を挙げる方が少なくないようです。

実は、弊社でも2020年10月、群馬県前橋市にコインランドリーをオープンさせているのですが、そのオープン日にイベントがあったので私も店にいたんですよね。

すると、「コインランドリーって誰が何を洗ったか分からないのが不安で、使いたいけど使ったことがなかったんだけど、今日オープンっていうから機械もキレイだろうと思って、仕事を早退してきたのよ！」という方がいて、「そこまで気にしているんだ…」と、とても驚きました。

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電車内や人混みなど
マスク着用を気にする場面など「エチケット用」として最適

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宅配・保管クリーニング（ラクリ）

もちろん、そんな心配をされている方がいることは、機械メーカーやお店も理解しています。

そもそも、コインを利用したことがある人なら分かるでしょうが、大半の施設には「ペットが利用したものやおむつ等は使用禁止」との注意書きが、よ～く目立つようになされています。コインは無人のお店が多いので、違反する行為があっても注意することは難しいのですが、よ～く目立つ注意書きに、防犯カメラが設置されているとの認識も高いため、一定の抑止効果はあると思われます。

（写真：様々な「禁止」の表示）






防犯カメラと言えば、「この人、警察に通報しました！」なんて、防犯カメラの映像を店内に貼り出しているお店も、何度か見たことがあります。無人だからと言って、決して悪いことはしないように！

さらに、意外に知られていないようですが、利用する前に「ドラム洗浄」が無料でできる機械も増えているです。以前、業界大手の㈱TOSEIさんに聞いたことがあるのですが、同社の場合、「2008 年４月に発売したSF シリーズ以降の洗濯機、洗濯乾燥機には、ドラム洗浄機能がついている」そうです。モデルにより、ボタンの位置は若干異なりますが、概ね左上部についているとのこと。

（写真：ドラム洗浄ボタンは、概ね左上部についている）


（写真：乾燥機でも使用前に「ドラムリフレッシュ」が行えるものも）


そのドラム洗浄ボタンを押すと２分間、水（常温）が出てきてドラム内を撹拌し、排水が行われます。ドラム洗浄の際、洗剤や除菌剤を入れられるお店もあるようです（ただし、有料となるケースも）。ちなみに私もこの機能、必ず使っていますよ。

なお、いたずら防止策として、ドラム洗浄は１回しかできないような工夫もなされているとのこと（連続して行えない）。しっかりと考えられていますね。

とにかくコインランドリーは衣類や寝具など、家庭では洗いにくいアイテムをキレイにするための場所。皆でルールやマナーを守って、気持ちよく使用したいものです。

この記事を書いた人

中澤孝治（Koji Nakazawa） ゼンドラ新聞・LBM（ランドリービジネスマガジン）編集長 クリーニング業界紙の記者として業界にかかわる様々なデータ収集と分析、最新の業務用機器や資材の動向、クリーニング店の技術革新などについて取材活動を行っている。が、自宅の洗濯機の使い方が分からない(*^_^*)

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