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お洗濯
2016/12/14

忘年会で洋服にシミをつけた時 やってはいけない鉄則

イドカバネット

忘年会やクリスマスパーティー・新年会などで食べ物・飲み物を洋服にこぼしてしまった時・絶対にやってはいけ無いことって何でしょう。


月日の経つのは早いもので、気づけば12月も中旬になってしまいました。
この時期、クリスマスパーティー、忘年会に新年会と会食する機会が増えてきますね。

たくさんの人が集まってワイワイ飲んだり食べたりはとても楽しい時間です。

そんな時に起こりがちなアクシデント・・飲み物をこぼした。お醤油や食べ物をお洋服に付けてしまった。なんてことありませんか?

「あっ!早く拭いて、拭いて」とよく気が付くお友達がオシボリを手渡してくれます。

でも、それ使っちゃダメっ!オシボリで、強くゴシゴシこすることがこぼしたことよりも、もっと最悪な事態をまねきます。飲食店などで提供されるオシボリは、塩素系漂白剤で消毒するように義務付けされています。

また、保管中に雑菌が繁殖して嫌な臭いがしないように低濃度の漂白成分を残しています。このため、オシボリで衣類を拭くと漂白成分によって衣類の色が落ちてしまうことがあります。

お風呂のお掃除やフキンを漂白していて濃い色のお洋服の色が変わってしまった。なんて経験はありませんか?あれと同じことがオシボリでお洋服を拭くとおこってしまうのです。

下に続く


 

電車内や人混みなど
マスク着用を気にする場面など「エチケット用」として最適

呼吸がしやすく、蒸れないクールエアマスク「Be*AIR」


 

宅配・保管クリーニング(ラクリ)・株式会社ルビー
宅配・保管クリーニング(ラクリ)

 


 




拭くという行為自体だめですがもっとだめなのが、力をいれてゴシゴシ拭くことです。力まかせにゴシゴシこすると、お洋服の繊維を傷めてしまいます。特にシルクやテンセルなどのデリケートなものは、毛羽立って白くなってしまいます。また、強くたたくことも付いたものを繊維の奥に押し込むことになるのでやめましょう。

飲み物をこぼしたり、シミを付けてしまったら
ティッシュや綺麗なハンカチでそっと吸い取りましょう。
固形物はつまみとるようにしましょう。

ウェットティッシュには消毒用のアルコールが含まれています。この成分も色落ちさせる成分ですので使わない方がいいですね。

筆者はクリーニング店で受付をしていますが、お客様から「ウールのジャケットにワインをこぼしたら、親切な飲食店の方が、お洋服を水洗いしてくれたらこんなことになりました・・」というようなご相談もありました。

どうなったと思いますか?

お水に浸してゴシゴシこすった所は、ワインの色は残ったままでフェルトのように硬く目が詰まっていました。ウールは、髪の毛のキューティクルの様にうろこ状になっています。水分によって開いたうろこが揉まれることによって絡み合って縮んで硬くなってしまいます。こうなると、シミが落とせてもその部分の風合いを戻すことはむずかしくなります。

また、お酒や清涼飲料水などの透明な液体をこぼすと乾くとわからなくなってしまいます。

「あー良かった。乾いたらキレイになったわ」

これ、ダメっ!です。お酒や清涼飲料水には糖分が含まれています。クリーニング店でアイロンをかけたら浮かび上がってきた・・なんてことになりかねません。

これは、糖分がカラメル化するためです。おうちでプリンを作ったことありますか?プリンの上の茶色い甘くておいしい部分、あれはお砂糖に熱を加えて煮詰めて作っています。あれと同じことがあなたのお洋服にも起こるのです。

また、果汁飲料にはポリフェノールという成分がふくまれています。抗酸化作用、血液サラサラ効果なんて健康番組では紹介されていますが、この成分も熱によって浮かび上がってきます。学校の理科の実験でやった「あぶり出し」あれと同じことが起こります。

熱が加えられたシミは、大変落としにくいです。こぼした位置を覚えているうちにクリーニング店でキレイにしてもらいましょう。

この成分は、ドライクリーニングでは落としきれないものです。「ここに、こぼしました」と伝えてシミ抜きしてもらってくださいね。実はクリーニング店でも見えないシミをシミ抜きするのが一番厄介です。特殊洗いやシミ抜きの得意なクリーニング店にご依頼くださいね。

もしも知らずにオシボリで拭いて色落ちしても治せるクリーニング店もあります。「オシボリで拭いたらこうなっちゃいました」としっかり伝えてご依頼くださいね。


漂白剤の成分をしっかり取り除いて染色補正という復元技術によって治します。

下の画像はおトイレの洗剤(漂白剤)で色落ちしてしまったスカートを復元したものです。


(復元修正前)


(復元修正後)

あきらめて捨ててしまわないでシミ抜きの得意なクリーニング店にお問い合わせしてみてくださいね。

【キレイなお姉さんにオシボリを渡されても決して受け取らない!!(笑)】
年末、年始の楽しい宴会やパーティー、素敵な思い出づくりのためにも、ぜひ頭の片隅に覚えて置いておいて下さいね。









この記事を書いた人
山本悠未(みゆ母ちゃん)

淡路島で80年続く、山本クリーニングの3代目嫁。整形外科で准看護師をしていた経験を活かしお客様のお洗濯に関する悩みをカウンセリングし、「お洗濯好き」を増やそうと奮闘中。

オフィシャルサイト
http://www.eonet.ne.jp/~yc0556/

 





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