スティーブ・ジョブズも愛した洗濯機の話です。
今回は、あのステ―ブ・ジョブズも愛したと言われている、ドイツのミーレ社の洗濯機を取り上げます。
ミーレの洗濯機って、日本では馴染みのない方のほうが多いのではないでしょうか??
日本ではあまり知られていないミーレの洗濯機ですが、実は、あの変態的なこだわりをもつスティーブ・ジョブズが
「同社が開発した洗濯機や乾燥機のデザインは素晴らしい。これらの製品には、ここ数年どんなハイテク機器にも感じたことのない興奮を覚えた」
と言っているすごい洗濯機です。
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電車内や人混みなど
マスク着用を気にする場面など「エチケット用」として最適
呼吸がしやすく、蒸れないクールエアマスク「Be*AIR」
例えば、綿などは高温で洗うとキレイになるのに対し、ポリエステルは温度が高くなりすぎると逆に汚れを吸着する様になったりします。
また、脱水時のシワのつきやすさなども違いますし、干した時の乾きやすさなんかも違いますよね。だから、繊維の特徴によって細かく仕分けることで、洗濯の質って変わります。
だからミーレの洗濯機は、素材や汚れに応じて最適な洗濯をするためにメニューがかなり豊富ですし、水温も綿などは常温の水から90℃まで調整が可能です。(ヨーロッパの洗濯機は水温調整できる洗濯機多いです)他にもスニーカーコースや、ぬいぐるみコースなんてのも搭載されています。
ただし、反面、運転時間がけっこう長かったり(日本の洗濯機なら通常30分でおわるところが1時間30分位かかることも・・・)メニューの多さや仕分けの細かさは一見、わずらわしい感じを受ける可能性はある・・・。自分でいろいろと調整したい人は、融通が効かないのでストレスになる可能性も高いかもしれません
ミーレの洗濯機には、専用の洗剤があります。
(注:市販の洗剤も使えないということではないです、好きな洗剤を使うことは出来ます)
白い服用、色の濃い服用、ウール用、羽毛用などなど、洗濯機のパフォーマンスを最大にするために。また逆に、洗剤のパフォーマンスを最大にするためにお互いが補完しあっています。
洗濯機のための洗剤と同時に、洗剤のための洗濯機という関係。
洗濯のこと考えて行ったら、どちらも自分で設計した方がやはり効果が飛躍的に高まります。
このアプローチはミーレしかやっていないと思いますが、素晴らしいアプローチだと思います。
ミーレのドラムは、蜂の巣状の構造になっている「ハニカムドラム」と呼ばれています。
これは、服とドラムとの間に水の薄膜を作るので、素材を傷めない様に設計されています。毛羽立ちが起きにくくなったり、引っかかったりせずに洗えるので、デリケートな服にも優しい。
僕は、洗濯には「汚れに対する洗浄力」ではなく「服に対する愛情力」が大事だよと言っていますが、このドラムは非常に「愛情力」が高い。
また、このドラムは、その機能もさることながら、見た目も本当に美しいです。
ミーレの洗濯機は、洗濯に対する独自の哲学・思想を持った唯一の洗濯機だ
一番最初にスティーブ・ジョブズの言葉を書きましたが、そこに含まれていた「デザイン」という言葉。これは、単に洗濯機の見た目の話じゃなく、洗濯全体に対するデザインのことを言ってるんだなと、ミーレの洗濯機を使ってみると実感します。
で、その時にもう一つジョブズの言葉を思い出すんです。
「普通の人にとって『デザイン』というのは、みてくれのことさ。インテリアだよ。カーテンの布とかソファの材質といったね。でも、僕にとっては、そんなのデザインじゃない。デザインというのは人工物の基礎となる魂のようなもので、製品やサービスを包む外装という形で自己表現するんだ」
ミーレの洗濯機は、「洗濯で衣類をいかに長持ちさせることができるか?」と考えているという意志を感じる。
自分たちの洗濯に対する答え、自分たちの洗濯機のあるべき姿を考えている感じが伝わってくる。ジョブズが惚れたのもそういうところだったのだろうと思います。
ミーレみたいに「洗濯」という行為に対する「思想」がある洗濯機。
もっと他にも出てきて欲しいなと願っています。
![]() “洗濯王子”の愛称で呼ばれ、テレビや雑誌などの各種マスメディアでも活躍中。 東京都内で、日本で唯一の洗濯専門の教室「SentakuStudio」を主宰している。また、自身のホームページでは、洗濯に関する相談などを受け付け広く洗濯の啓蒙に力を注いでいる。 オフィシャルサイト http://www.sentaku-yuichi.com/ |
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