洗濯やクリーニングについてお話が中心の、当イドカバネットですが、衣服をつくる人について思うことを、今日はちょっと書いてみたいと思います。
僕は、「つくり手=神」である と思っています。あ、あやしい話ではないので安心して下さい(笑)
要は、人間でも、服でも、キャラクターでも、絵画でも、音楽でも、
「生みだす人はみんな神」なのだと思うんです。
「クリエイター=神」なのだと。
例えば、宮崎駿さんはトトロとか、ナウシカとかを生みだした神だと思うし、
ウォルト・ディズニーはミッキーマウスを生み出した神。
または、バッハやベートベンも神だし、ピカソやゴッホも神だと思う。
だから、何かを生みだす人は、それが、何年も人々に寄り添い
ずっと残ることを願って作品を生みだすはずです。逆に言うと、創り手は、何年、何十年、何百年残るものを生むべきだと思う。
それは、となりのトトロやディズニーランドが、何世代にも渡って愛されるように。
下に続く
電車内や人混みなど
マスク着用を気にする場面など「エチケット用」として最適
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宅配・保管クリーニング(ラクリ)
その意味で言うと、現在の多くの服は、
あまりにも短命に創られていないかい??と問いたくなる。
たとえば、冬物にもよく使われる、合成皮革。これって製造から3年でかなり劣化する素材として知られています。
神様が、3年で寿命を迎えると知っていて、この世にモノを送り出すなんてことが、果たしてあっていいのでしょうか??
例えば、宮﨑駿は、3年で廃れる映画作品を生みだすでしょうか??
送り出すのであれば、エイジングしながら
何年も一緒に着続けることが出来る、本革にすべきだと思うし、もしくは、合成皮革を使うなら劣化しないようなものへ技術革新すべきだと。
合成皮革に限らず、生みだすのならば、「ずっと愛されること」を前提に、生みだすべきだろうと僕は思う。
それが、クリエイターとしての義務だろうと。
そして、服を着る側、手入れをする側は、その創り手の思想に
最大限のリスペクトを払うべきだと思う。
創られた、そのデザイン、素材、色、ライン・・・・
そういったところに最大限敬意を持つべきだと。
と同時に、3年で着れなくなるような、思想なき創り手には厳しく意見を言うことも時には必要だと思う。
そういう、リスペクトがあれば、服の着方って変わるのではないでしょうか??
また、僕らの様な手入れをする仕事は、「出来るだけ神の様に、出来るだけ元々の状態の様に」治さなきゃという気持ちになり、いい加減な仕事ができなくなる。
「神業」って言うのは、そういう「神のような業」で、治した人に送られる言葉だと思う。
そういった、つくる人、着る人、手を入れる人、
お互いが、お互いにリスペクトが無いとファッションはダメになり、いい加減なデザインや、手入れの方法がはびこってしまうのではないかと思う。
僕は、服は、人生を共にする、自分の身体の一部であると思っている。
だから、服を生みだす人には、神らしくあってほしいと願うのです。
この記事を書いた人
中村 祐一(Yuichi Nakamura)
“洗濯王子”の愛称で呼ばれ、テレビや雑誌などの各種マスメディアでも活躍中。 東京都内で、日本で唯一の洗濯専門の教室「SentakuStudio」を主宰している。また、自身のホームページでは、洗濯に関する相談などを受け付け広く洗濯の啓蒙に力を注いでいる。
オフィシャルサイト http://www.sentaku-yuichi.com/ |
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