今日は、洗剤を使うとなぜ汚れが落ちるのか?
という・・・わかっているようであまり知られていないお話です。
洗剤を使うと油汚れが落ちるのはなぜでしょうか?
落としたい汚れがある場合、汚れにあった洗剤を選ぶ必要があります。
前回
買いすぎ注意!大掃除のために買う洗剤は実は3種類でOK
でもお話ししましたが、汚れに合わせた正しい洗剤選びで、いつまでもキレイで清潔なお洋服を着てくださいね
下に続く
電車内や人混みなど
マスク着用を気にする場面など「エチケット用」として最適
呼吸がしやすく、蒸れないクールエアマスク「Be*AIR」


宅配・保管クリーニング(ラクリ)
まずは洗剤の構造からお話しします。
洗剤の主成分は界面活性剤です。
界面活性剤は、図のようにマッチ棒のような形をしています。

丸い方は水にくっつく親水基(しんすいき)といって、水に引き寄せられる性質を持っています。
一方、四角い方は親油基といって親水基の反対の性質、つまり油に引き寄せられるという特徴を持っています。
これが水に入ると、油汚れにくっつきます。

お洋服の汚れは大きく分けて2種類です。排気ガスや油煙などの外気の汚れと、汗や皮脂など体内から出る汚れです。
この中で、汗以外の油汚れは、こうして界面活性剤に囲まれて、こんな風にお洋服から引き剥がされていくのです。

洗濯機の力で、この汚れが水中に孤立すると、「汚れが落ちた!」となるわけです。

先ほど話した汚れの種類(排気ガス、油煙、汗、皮脂)の中の「汗」以外は、この界面活性剤の作用によって除去されます。
では、汗は落ちていないのかというとそうではありません。お洗濯で必要不可欠な「水」が汗を洗い流してくれているんです。
汗は、水分と塩分でできていて、どちらも水に溶ける性質を持っているからなんですね。
界面活性剤の効果を最大限にするためには?ぬるめのお風呂くらいの温度(35度くらい)で洗うと、冬場特に冷たい水道水で洗うより断然効果的です!お風呂の残り湯などでお試しください♪
間違った洗剤選びとは?カレーやワインをこぼしたとき、いくら洗剤をたくさん使っても落ちません。
これはカレーやワインに使われる材料の中に、お洋服の染料として使われる成分が入っているからです。
この場合、染料を分解するための洗剤(薬品)や道具を使って落とさなけれなならないため、洗濯用洗剤では効果が全く出ないということになります。
いかがでしたか?
このように洗剤がどんな汚れに、どんな風に影響されるのかを知ることで、お家でのお洗濯の「なぜ?」が解消されるきっかけになればとおもって書いてみました^^
寒い毎日ですが、おうち洗濯、楽しみながら取り組んでくださいね★
では!
Have a nice washing!
この記事を書いた人
麻野 かずみ(Kazumi Asano) くりーにんぐ あさの 代表
「お客様にお洋服を楽しく着ていただくこと」が使命のスーツアシスタント。スーツ販売、スーツコーディネート指南などを経て、現在横浜市にてクリーニングショップ及びオーダースーツの代理店を経営している。
オフィシャルサイト http://cleaning-asano.com/ |
麻野かずみの最新記事
イドカバネットは
衣類やお洗濯・お掃除など日常生活にまつわる情報を毎日お届けしています
気に入ったらFACEBOOKやTwitterから更新情報を入手してね