「誰一人取り残さない(leave no one behind)」持続可能でよりよい社会の実現を目指す世界共通の目標です。2015年の国連サミットにおいて全ての加盟国が合意した「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の中で掲げられました。2030年を達成年限とし、17のゴールと169のターゲットから構成されています。
――との説明がありました。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/pdf/SDGs_pamphlet.pdf
日本はもちろん、世界中で取り組むべきものであり、「SDGs達成のカギは、一人ひとりの行動に委ねられているのです」とのことです。
ものすごく簡単に言ってしまうと、「限りある資源を大切に使っていこう!」ということでしょうか。
そんな中、エコ・エシカル・脱炭素・循環型などの製品に特化した「サステナブルファッションEXPO」という展示会まで開催されていました。
10月18~20日の3日間、東京ビッグサイトで「ファッションワールド東京2021秋」が行われたのですが、これは日本最大のファッションの展示会とされるもので、ジャパンファッションEXPO、インポートファッションEXPOなど複数のEXPOで構成され、今回で12回目となります。その中で中心となったのが、サステナブルファッションEXPOでした。こちらは初開催だったのですが、時代の後押しもあり、全出展者420社のうち、約半分がサステナブルファッション企業だったそうです。
▲日本最大のファッションの展示会で中心となったのが、サステナブルファッションEXPO
会場には、ゴミになるはずの「バナナの茎」から作ったというセーターや、100%静岡産の「茶の実」オイルを練り込んだレーヨンを活用した衣類、コーヒーのかすで作ったというエプロン、靴下、ボールペンなど、様々なアイテムが展示されていました。
▲ゴミになるはずの「バナナの茎」から作ったというセーターなど
このほか、細かなものでは、炭酸カルシウムを51%以上含む素材で作られた、新品のシャツの包装で使用する衿の台紙やピン類に、お米の「もみ殻」を活用したバイオマスプラスチックで作ったハンガーなども。ちなみに、炭酸カルシウムを51%以上含んだものは、紙とは違い水に強く、破損しにくい上、可燃ごみとして取り扱うことができるんだそうです。
▲お米の「もみ殻」を活用したバイオマスプラスチックで作ったハンガー
環境問題って、難しい感じもしますが、冒頭でも触れたように「SDGs達成のカギは、一人ひとりの行動に委ねられている」。まずはできることから着実に、行っていきましょう!
中澤孝治(Koji Nakazawa) ゼンドラ新聞・LBM(ランドリービジネスマガジン)編集長 クリーニング業界紙の記者として業界にかかわる様々なデータ収集と分析、最新の業務用機器や資材の動向、クリーニング店の技術革新などについて取材活動を行っている。が、自宅の洗濯機の使い方が分からない(*^_^*) |