今日はトートバッグが好きな皆さんに、私が実際に行なっている汚れ防止のヒントをお伝えしたいと思います!
こんにちは!トートバッグ大好き!クリーニング師の麻野かずみです!
晴れた日は、真っ白なシューズに真白なトートバッグが気持ちいいですね。
黒やネイビーの冬用アウターから解放されるこの季節、大好き!長年キャンバス地のトートバッグを愛用していると、だんだん上手に真っ白をキープできるようになってきました。
まず、トートバッグに使われる一般的な素材「帆布(はんぷ)」についてご説明します。
なぜなら、「コットン地」と一言で言っても、帆布はコットンシャツなどのように気軽に洗えないからです。
帆布はもともと帆船の「帆(帆)」のために使われていました。帆の布。書いて字のごとくです。船は、帆に風を受けて進みます。だから帆布は風を通さないような密度の高い構造となっています。帆布の厚さにもよりますが、基本的に厚地です。
布を洗うとき、汚れがどのように落ちていくのかというと、洗剤や水に汚れが溶けて、繊維の間を抜けていく。そんなイメージです。
先ほども書きましたが、帆布は密度の高い生地ですから、上述のように水で洗っても汚れがほとんど落ちません。上部についた汚れは洗い流せても、少しでも繊維の奥に入り込んだ汚れは残ってしまうのです。
ちなみに私の失敗談をお伝えしておきますね。
私はクリーニング屋さんですから、繊維製品を洗う機械も洗剤もたくさん持っています。そこで汚れきってしまった元一軍のトートバッグを水洗いするというテストを行ってみました。
見事に惨敗した試合結果はコチラです!!!
1 家庭用洗濯機で通常洗濯→汚れが広がった。
2 石鹸でゴシゴシ→石鹸の成分が残ってしまった。
3 こうなったら熱湯+酸素系漂白剤の合わせ技→惜しくも変わらず
ここまで痛め付けましたから、当然帆布独特の硬さがなくなり、フニャッとした薄汚いトートバッグにダウングレードしてしまいました。とほほ(笑)
みなさんがこんな目に遭わないためにすることは、ただ一つ!!
使った後は、ブラッシングする。
ちょっと面倒ですが、日々の一手間が綺麗な白さをキープします。お肌のお手入れと一緒です。美は1日にしてならず!!!ぜひ参考にしてみてくださいね!
空気中のホコリが、意外と生地の目に、つまっています。気になり始める頃には、相当の量のホコリが詰まっていると思ってください。
花粉症のみなさんはお分かりかと思いますが、花粉を防ぐためにマスクが大活躍ですよね?帆布とマスク(不織布)の構造は違えど、微細なものを通さないのは同じです。今日の汚れは、今日のうちに。汚れをためないお手入れをしてください。
もし、今、お手元に買ったばかりのトートバッグを持っていたら、汚れる前にぜひ撥水スプレーをたっぷりかけてから使ってください。
今日はトートのスス汚れ防止のご紹介をしているのですが、新しいトートを持っている時に限ってジーンズ履いたりしませんか?(すでに経験済みw)
家に帰って、ジーンズの色が移ってガッカリする人、結構多いと思います。
そんなジーンズの色移り防止に役立つのが撥水スプレーです。
たとえ移ってしまっても、撥水スプレーでコーティングされたトートバッグは、深部まで色が浸透することもなく、軽減されるのです。
(撥水スプレーは、ケチらずたっぷり吹きかけてください。滴るくらいに!)
撥水スプレーと毎回のブラッシングで、いつまでも綺麗なトートバッグをキープしてくださいね!
今日はこの辺で終わり!この記事がみなさんのお役に立ったと思ったら、ぜひ「いいね!」ボタンを押してください★
それではまた明日!イドカバネットで会いましょう!
この記事を書いた人
麻野 かずみ(Kazumi Asano) くりーにんぐ あさの 代表
「お客様にお洋服を楽しく着ていただくこと」が使命のスーツアシスタント。スーツ販売、スーツコーディネート指南などを経て、現在横浜市にてクリーニングショップ及びオーダースーツの代理店を経営している。
オフィシャルサイト http://cleaning-asano.com/ |
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