クールビズが始まりましたが、どんな素材のシャツやブラウスにしますか?
今日は、クールビズに最適ともいえる、レーヨンについて考えてみたいと思います。
もうすっかりと定着してしまった感のあるクールビズ。
早い企業や官公庁では、5月1日からクールビズがスタートです。
ノーネクタイ・上着無し・最近ではポロシャツも大丈夫といった会社もあるようで、この企画が始まった当初は、「だらしない」「かっこ悪い」「おしゃれじゃない」などの印象でした。
ところが最近、こういった印象とは違うおしゃれなクールビズが増えてきました。
下に続く
電車内や人混みなど
マスク着用を気にする場面など「エチケット用」として最適
呼吸がしやすく、蒸れないクールエアマスク「Be*AIR」
・シャツ
・パンツ
・ジャケット
これを見事に組み合わせた、おしゃれなサラリーマンやビジネスマンを目にする機会が増えてきました。
さて、今年のクールビズでは、どのようなファッションが出るでしょうか?
早速、キュレーションマガジンAntennaさんにも
クールビズスタイルを特集した記事が出てきましたね。
出典:U-NOTE
今季は何がトレンドになる? 単調になりがちな「クールビズスタイル」もトレンドを取り入れる!
スタイリッシュな記事はほかのメディアさんに任せるとしまして、私たちイドカバネットではその素材に注目したいと思いまして、今日はレーヨンについてです。
ザ・夏のシャツ!といえば「アロハシャツ」が思い浮かびます。
実は、このシャツはレーヨンで作られている場合が多いです。
名前は聞いたことあるけど…よくわかっていない…知られていない「レーヨン」。
レーヨンはパルプという木から作られた繊維です。
・コシがない風合い。逆に言うとドレープ性が良好な繊維です。
・肌に触れると涼しく感じる特性がある。
なので、織ると暑い夏に最適な生地になります。
そして、もう一つの特徴に
・レーヨンの吸水力
があります。レーヨンはウールに次ぐ水分率で、さらに水をためる力も高い繊維です。したがって、静電気のパチパチも防げる効果があります。
また、特に夏のオススメ繊維としての特徴で
・レーヨンの消臭性
があります。レーヨンとは、繊維自体が弱酸性で、アンモニア臭などのアルカリ性のにおい物質を中和してくれます。
ここまでなら…夏にぴったりの素材のようですが、実はレーヨンには大きな弱点もいくつかあります。
酸に弱い。
酸性の液体に触れるとレーヨンは弱くなります。酸性の度合いが弱くても、それに熱が加わるだけでさらに弱くなります。
酸性の液体とは…身の回り品でみると
・トイレ用洗剤
これを使って掃除するときには、基本的にはどうなってもいい服装で作業したいですね。
実は食べ物に酸性のものがあります。
その代表は「酢」です。
サラダなどを食べるとき、ドレッシングが跳ねてレーヨンのシャツに付くことありますよね。繊維が弱くなり、穴が開く原因でもあります。
マヨネーズも危険です。
マヨネーズの油が表面を皮膜し、より繊維に酢を浸透しやすくします。
水を吸いやすい。
先ほど良い面で書いた吸水力ですが、これが問題になることがあります。
レーヨンの断面は角ばっていますが、吸水すると丸くなります。その影響で、乾くとシワになりやすいのがレーヨンです。
水洗いしてくしゃくしゃになった、そんなアロハシャツ持ってませんか?レーヨンは洗濯機で水洗いしにくい素材といえます。自宅の洗濯機で洗いたい場合は、形態安定加工が施されたものにしましょう。
注意していただきたいのが、海外で買ったアロハシャツ。
大丈夫だろう!と、気軽に「洗濯機で洗濯へポン!」だけは避けてください。
大人サイズのシャツが、たった一度の洗濯で
「これ子供服のサイズ?」と勘違いするほど縮むこともあります。
(文/Hideshi Mihara)
とてもかわいい綿/コットン・私たちに身近な繊維のおはなし
ペットボトルから愛をこめて~繊維編~
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