お料理における「さ・し・す・せ・そ」があるように、お洗濯のポイントには「お・じ・の・ある・もの」があります。これを知っておくだけで、あなたの洗濯力は格段にパワーアップ!
日頃、洗濯のアドバイスをしているので洗濯のお悩み相談をよく受けます。様々な相談を受けるのですが、洗濯で困ったときに役立つのがとっておきの武器「おじのある物」をあなたに授けましょう。
下に続く
電車内や人混みなど
マスク着用を気にする場面など「エチケット用」として最適
呼吸がしやすく、蒸れないクールエアマスク「Be*AIR」
洗濯に関する相談に答えていると、「何か良い洗剤はありませんか??」と聞かれる方も少なくないのですが、洗剤を新しいものに変えなくても、今持っている洗剤を条件を変えて使うことで解決することも少なくありません。
「何を使うか??」よりも「どう使うか??」が大事なのです。
その時に、手っ取り早く効果を上げる方法がお湯を使うことなのです。
水温が40℃くらいあると汚れ落ちがかなり良くなってきます。お湯をバケツなどで洗濯機に入れて、40℃くらいに調整して洗ってみたり、入浴直後のお風呂の残り湯を使うのも効果的です。
洗剤などを「どう使うか?」を考える時に、時間を調整するというのもいい方法です。
洗う時間が短過ぎると、汚れを落としたり、分解したりする 時間が足りずに、落ちきらない汚れが残ります。つけ置きなど、20〜30分時間を置いてしっかり効果を引き出す時間を作ってあげるというのも効果的な方法です。
塩を沢山いれれば「しょっぱい」という効果は出やすいし、砂糖を沢山いれれば「甘い」という効果は出やすくなりますよね。
それと同様に、基本的には、濃度が濃い方が、効果が出やすいです。ただし水に溶ける量には限界があるのでただ量を増やせばいいというわけではありませんが、濃度を上げるということもポイントです。
衣類の汚れ落としの場合、基本的にはアルカリ性になったほうが汚れは落ちやすくなります。
粉末タイプの方が一般的に汚れ落ちがいい場合が多いのですが、水に溶けた状態でも弱アルカリ性を保っているので、汚れ落ちの効果が出やすいのです。(液体の弱アルカリ性の洗剤は水に溶かした時に中性ぐらいになっている)
アルカリ性を上手に使うことも、頑固な汚れを落とすには必要。ただし・・・アルカリ性になると、色落ちなどもしやすく、動物性の繊維(シルクや毛など)は繊維が痛む(溶ける)こともあるので、そういった部分には注意をする必要があります。
これは、洗濯機の回転や、生地を手で揉むこと、また、ブラシなどでゴシゴシこすることも物理的な作用です。回転の強弱、ブラシなどでこする強さによって汚れ落ちも変わってきます。
デリケートなものを痛めたり、色落ちさせたりしないためには、「おじのある物」を作用させすぎないように気をつけます。
・水温は上げない(温度)
・洗濯時間を短めにする(時間)
・洗剤などが濃い状態でつくと、色落ち変色の原因に(濃度)
・洗剤は中性洗剤を使う。プラス、クエン酸やお酢など酸性のものを併用(アルカリ☓)
・洗濯機の場合も手洗いの場合も必要以上に動かさない(物理的な作用)
洗濯でうまくいかない時には、温度、時間、濃度、アルカリ、物理的な作用の「おじのある物」を使って、どこか改善できる点がないか?ぜひチェックをしてみてくださいね!
![]() “洗濯王子”の愛称で呼ばれ、テレビや雑誌などの各種マスメディアでも活躍中。 東京都内で、日本で唯一の洗濯専門の教室「SentakuStudio」を主宰している。また、自身のホームページでは、洗濯に関する相談などを受け付け広く洗濯の啓蒙に力を注いでいる。 オフィシャルサイト http://www.sentaku-yuichi.com/ |
イドカバネットは
衣類やお洗濯・お掃除など日常生活にまつわる情報を毎日お届けしています
気に入ったらFACEBOOKやTwitterから更新情報を入手してね