漂白剤の話。その2。
今回は「過酸化水素」です。
この薬品の用途では、衣類の漂白以外に
紙やパルプの漂白
うどんやかまぼこのような食品の漂白
殺菌剤としてはオキシドールという商品として使われています。
下に続く
電車内や人混みなど
マスク着用を気にする場面など「エチケット用」として最適
呼吸がしやすく、蒸れないクールエアマスク「Be*AIR」
傷口にオキシドールを塗ると白い泡が出ます。
これは血液中にある「カタラーゼ」という酵素と「過酸化水素」が反応し
酸素を発生する現象です。
過酸化水素はH2O2という分子式になります。
漂白では
2H2O2→2H2O+O2
という分解をします。
分解後は水と酸素になるので安全性が高いことが特徴です。
原液は、弱酸性の液体です。
花王では「ワイドハイター」といった商品名で販売されてます。
このタイプのセールスポイントは
「色柄物の漂白に使っても大丈夫」
…ということは…
漂白力が弱いから安心して使える。
そう思っている方も多いのではないでしょうか?
ところがその逆です。
用途にも書いたように
パルプの漂白など白くしたい時にはこの過酸化水素が多用されています。
それだけ強力な漂白剤だと言うことです。
この効果を高めるにはいくつかの条件が必要なんです。
① 高温の水。
(60℃以上から分解は急激に促進され、高温になるだけ効果を発揮します。)
② 高アルカリ性で分解。
(液性が酸性なのでアルカリ性になると安定性がなくなり分解が促進されます。)
これだけで効果は…劇的に違いがでます。
しかしながら
家庭洗濯ではこの条件を満たしにくい。
なぜなら
・洗濯水は常温。
・洗剤は弱アルカリ性。(中性の場合もあり)
洗濯中でも過酸化水素は安定した状態なので色柄を漂白しない。
だから安心して使える。。。というわけです。
ですから反対に…
「Tシャツの黄ばみがいまいちとれない」
「ワイドハイターを使ってるけどスカッとしない」
ときに
漂白剤の効果を
もっと効果を高める、漬け込み方法を紹介します。
(1)洗面器に60℃のお湯を入れる。
(2)ワイドハイターを20cc入れる。
(3)そこに重曹を10ccほど入れる。
(4)Tシャツを入れて漬け込む。
(5)10分ほど放置。
取り出して、あとはいつもどおりの洗濯をする。
こうすることで、効果は劇的にあがります。
効果が「劇的」に上がるので
色柄ものは、色落ちに注意してくださいね。
(文/Hideshi Mihara)
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