からだにフィットする服にストレッチ素材が使われていると、伸縮性があってとっても着やすくって使い勝手がいいんですよね♪
もう、着かけたら手放せない!こんな服の伸縮性素材にはポリウレタンが使われています。
結婚前に料理や作法を学ぶ機会があるように、知っておきたい洗濯や繊維、洋服の知識をシリーズでお届けする今回は第3回目です。
今までの内容はこちら♪
http://www.idokaba.net/article/2015/01/04/103(第1回目:カットソー)
http://www.idokaba.net/article/2015/01/12/114(第2回目:ウール製品の洗い方)
下に続く
電車内や人混みなど
マスク着用を気にする場面など「エチケット用」として最適
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さかのぼること1937年。ドイツで初めて実用化されたこのポリウレタンは、「ウレタンゴム」「ウレタン樹脂」といって、工業用に広く使われるようになったのは1950年頃でした。今では工業用のみならず、いろんな場面で使われています。
例えば
合成皮革でできたコートやジャケット
ポリウレタン繊維が入っているレギンスや下着
スポーツウェアなどからバッグや靴のソール
シート素材…
ありとあらゆるところに使われているんですよ。
特に衣類の場合、特徴を大きく4つに分けるとこのようになります。
・伸縮性をもたせる…ストレッチ加工糸
・布と布を貼り合わせる…接着用樹脂
・生地にコーティングする…コーティング加工布
・革製品に似た生地を作る・・・合成皮革や人工皮革
こうして見ると、とっても便利な繊維のように思いますが、実は大きな弱点があるんです。
ポリウレタンを使った製品の弱点は、製造されてから2~3年の寿命だということです。(このことを「経時劣化」といいます。)もちろん、状況によって多少は違ってきますが、日本のような多湿なお土地柄ではやはり長くは持ちません。
ここで注意しなくてはいけないのが、買ってからではなく《製造されてから》という点です。
例えば、バーゲン品やアウトレット品だったり、フリーマーケットで買った服…のように、製造されてから何年か経っていたらすでに劣化(傷み)がはじまっている、ということなんです。
例えば、お手持ちの服で、こんな状態になったことはありませんか?
・伸縮性のあったズボンが伸びてヨレヨレになった
・生地の表面から細かい糸のようなものが出てる
・ジャケットの表面がひび割れたり・はがれている、またはベタベタする
写真・資料:東京都クリーニング生活衛生同業組合webサイトより
ポリウレタンは日光や紫外線、水分(湿気)皮脂や汗の汚れ、オイル、熱、塩素、カビなどに弱い性質を持っています。だから、汗をかいたり、汚れた時にはまめに洗うことが大切です。取扱絵表示を確認して、適切にお手入れしましょう。
また、「高かった」から長持ちする・・・な~んていうことはないので、とっておきの・お気に入りの服でもタンスにしまっておかないで、どんどん着ましょう♪
また、前述のように、繊維にポリウレタンが使われていたり、表面に加工がしてあるとわかりやすいんですが、中には生地と生地を貼り合わせるためにポリウレタンが使われている(接着樹脂)ことがあります。
この場合、ラベルには表示されませんので注意が必要となります。
残念ながら時間とともに傷んでしまうポリウレタン繊維だけど、少し気をつけてまめにお手入れをしたり、しまっておく時も湿気や直射日光に気をつけるとお気に入りの服も長持ちしますよ♪
まだまだ寒いですが、立春も過ぎてこれからはおしゃれの楽しい季節になってきます。
ほら♪辺りを見渡すとあちらこちらで春に向けて準備をはじめていますよ。
軽い装いに向けて、お手持ちの服をチェックしてみませんか。^ ^
(文/Mika)
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