酵素のチカラの続きです。前回の記事はこちら。
お餅は大根おろしと一緒に食べるとなぜ胃もたれしないのか!(酵素のチカラ)
衣類を洗う洗剤の表紙を見ると
「酵素配合」
という文字が大きく書かれています。
酵素って実はものすごい数の種類があります。
下に続く
電車内や人混みなど
マスク着用を気にする場面など「エチケット用」として最適
呼吸がしやすく、蒸れないクールエアマスク「Be*AIR」
洗濯で使われる酵素はこれです。
【プロテアーゼ】 タンパク質分解酵素です。
このタンパク質とは、人の体には必ずあるものです。
血液、皮膚から出た垢は、もちろんタンパク質です。
他にも牛乳やお肉などの食べ物もタンパク質です。
これが繊維に付着してすぐなら水でも洗い流せることが出来ます。
しかし、時間が経過したり加熱されると、簡単に落とせない汚れに変わります。
このタンパク質を除去するには
「高アルカリ性」 「高温度」
が必要になりますが、一般的な衣類をこの条件で洗ってしまうと
「色が抜ける」 「縮む」 「穴が開く」
の症状が出て、困ったことになってしまいます。
そこでこのタンパク質を落とせないか?と洗濯に使われるようになったのが
「プロテアーゼ(タンパク質分解酵素)」なのです。
では、これが本当にタンパク質の汚れを落とすことが出来るのか
実験してみましょう。
こんな身近なものを使って実験です。(もう身近なものじゃなくなってますね。)
これはカメラのフィルムです。
酵素を溶かした液に漬け込みしばらくすると透明なフィルムになります。
これのどこがタンパク質をとる実験なのか?
疑問ですよね。
実はこの写真に使うフィルムの原料は 「コラーゲン」 なんです。
コラーゲンに色を発色する成分を含ませて、フィルムに固着させています。
コラーゲンはタンパク質です。
このコラーゲンが水に溶ければ酵素が効果を発揮したことが確認できます。
余談ですが…
写真に使われているこのコラーゲンは、食用するものより精度の高いものだそうです。
不純物が少しでも入ると写真の写りに影響する。
早く劣化すれば写真の経時変化に影響する。
きめ細かい写りにするためにコラーゲンもナノ化する。
この技術が実は化粧品に反映されたんです。
「なぜフィルムメーカーが化粧品を作ったの?」
納得されたでしょうか?
子供が週末にもって帰ってきた体操服。
これに大量の血液が付いている。そんなこと無いですか?
「なんでもっと早くもって帰らなかったのよ」
「中々落ちないのよ」
困りますよね。
洗面所でごしごし。
それでもすっきりと綺麗に出来ない。
そこでこの酵素を使った裏技を紹介します。
(1)血液のシミを水で濡らします。
(2)そこに酵素配合洗剤(液体がお勧めです)をそのまま塗る。
(3)粉の場合は洗剤と同量の水で溶かしたものを塗る。
(4)これをビニール袋に入れて外から水が入らないように密閉する。
(5)この袋をお風呂に浮かべます。
(6)一晩放置したらいつもの洗濯です。
古い血液シミや食べこぼしでも使えますよ。
お試しください。
(文/Hideshi Mihara)
イドカバネットは
衣類やお洗濯・お掃除など日常生活にまつわる情報を毎日お届けしています
気に入ったらFACEBOOKやTwitterから更新情報を入手してね