今日はさいたま市在住の榎本がお送りします
以前、「日本のクリーニング技術は、世界的に見ても充分な競争力がある」とか「仕上げが丁寧」だと、海外クリーニング事情を知る方から聞いたことがあります。
それぞれの国のお洗濯事情、実際はどうなんでしょうか?各国を見て行きましょう。
(引用 「世界の住まいとお洗濯事情」http://www.kennethfamily.com/より)
アメリカで街歩いていて
・庭で洗濯物がひしめいているという状況をあまり目にしない。
・乾燥機での乾燥が、ごく一般的な常識。
砂埃や竜巻が起こりやすいという気候上、乾燥機が普及してからは、その使用が一般的になったということです。ジーンズの発祥の地であり、丈夫な仕立ての生地が多いイメージから洗濯もダイナミックに。洗ってすぐ乾燥し、洗濯ものを取り込むという合理的な形ですね。ただし、生地によっては、また飾り付の品物については、デリケート(できれば、部屋干し)に扱ってほしいところです^^;;
ムンバイには
・町中の洗濯物が集まる「公共の大洗濯場」がある。
・石やコンクリートでできた風呂桶のような穴がたくさん並んでいる。
・そこでたくさんの人たちがバチンバチンと叩き洗いをしている。
・洗濯物が乾くまでそれを持ってじっと立って待っているという職業もある。
哲学と思想の国、インド。路上パフォーマーも多いと聞きますが、洗濯についてもパフォーマンス的な要素が求められるのかも。汚れ落ちにこだわるというよりも、祈りや願い・思いに重点が置かれている洗濯事情といった感じでしょうか?「洗うことの本当の意味」がインドに行ったらわかるかもしれません。
・水質にカルシウムがたくさん含まれるため、白物、色物、黒系、ときっちりと仕分けして洗剤も使い分ける。
・一緒に洗っていると、気がつくと白いものはグレーに変色してくるので注意が必要。
・洗剤や柔軟剤は特に香りの強いものがすきで、一回の洗濯にどっさり使う傾向。
海外で製造された衣類は染色堅牢度が低い場合があります。そのため、原色使いの衣類は洗いの際に、色泣き(色がにじむ)や色抜けが起こる場合があります。きっちり色分けして洗う習慣が元々あるのは、その現象をよく理解されている国民性だからなのでしょう。
香りの強い柔軟剤を好むというのも、食文化の影響もあるかもしれません。日本でも柔軟剤の香りづけは主流になってきましたが、香りの強さという点では、他国のほうがあるかもしれません。
・ロシアでは洗濯機は贅沢品。
・殺菌消毒の観点から熱湯でなければ溶けない洗剤もある。
・逆転の発想で、ロシアのような氷点下の気温の中で洗濯物を外に干すとたちまち水分が凍る。後は洗濯物をはらって氷を落とすというアカデミックなやり方もある。
国土の大部分が寒冷な気候のロシア。寒くても衣類に皮脂や汗は付着するので洗濯は必要なわけですが、内陸部ではマイナス50℃以下になるところもあることから、水を使う洗濯という行為そのものが場所によってとても困難だという、我々日本人には想像しがたい現実があるようです。
・スウェーデンのアパートでは、基本的に地下に共同の洗濯室がある。
・しかも予約制。
・寒い国なので着る服の量も多く、大量に洗わなければなりません。
こちらも寒いお国柄ですが、共同洗濯機なるものを代々使用する文化があるのは、日本にはないので興味深いですね。ただ日本のクリーニング店のように、品物にタックを付けたりするのでしょうか。洗濯物が他のご家庭のものと一緒にならないのかどうかは少し不安ですが、共同洗濯機の周辺はまさに「井戸端文化」になっていると思うので、地域の強い繋がりを感じます。
・ブエノスアイレスは移民国家。洗濯屋さんはといえば、日本人なのです。
・TOKIOとか、日本的な名前があるクリーニング店を見たことがあれば、それが日本人の洗濯屋さん。
日本のクリーニングの評判が良いというのは、業界人としては素直に嬉しいです^^ 業界の先輩が昔、海を渡り未開の地で創業したという歴史は、個人的にものすごく励みになります^^
以上から、各国の洗濯事情には、「気候や気温」「国民性」「ファッションの好み」が密接に関わっているのがわかり、興味深いです。
日本は、四季がはっきりしていて気候も穏やか・国民性やファッションの好みについては多様化していますが、
・各家庭にきちんと洗濯機があり
・部屋干しも外干しも可能
・もちろん、クリーニング店を利用することもできれば
・コインランドリーに行き洗濯機や乾燥機を使うこともできる。
日本って、洗濯について何不自由なく自由に楽しめる環境だったのですね!
各国の洗濯事情に思いを馳せ、みなさま、今日は何を洗いましょうか? イドカバネットは
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