年末最後の今日、みなさま大掃除はお済みでしょうか?
家中を掃除・片づけをすると、懐かしいものや捨てていいのかよくわからないもの、存在すら忘れてしまっていたモノなどなど。。。が、出てきたことは、なかったでしょうか?^^
今日は、クリーニングと並行して衣類のリサイクルをおこなっている私がお送りします。
衣類リサイクルという分野では新参者の私ですが、年末ギリギリまでモノの所在に迷っているあなたに読んでいただきたい^^
「クリーニング業界人が送る、今現代に於ける衣類リサイクルの意味と価値」をまとめてみたいと思います。
“リサイクル”というと、「エコ」「エシカル」「地球にやさしい(脱温暖化)」「省資源」といったキーワードが上がってきますし、場合によってはとてもファッショナブルな物言いをされていることもあるようです。
ただ弊社では、「あるお客様が不要なものを、他の必要なお客様に喜んでいただく」といった原始的かつシンプルなポイントのみに主軸を置いて、衣類引き取り店と、その引き取った衣類を必要な方にご提供する店を分け、社内でその流通経路を作り上げています。
以前、モノの片づけのポイントをまとめた記事を書きました。
「年末の大掃除・物を捨てようか迷ったら」
http://www.idokaba.net/article/2014/12/12/71
モノを必要・不要なものに分け、手元に置くものは手をかけ、大事にする。不要なものも極力リユースへの道を探る。
弊社が衣類の引き取りを始めたのは今年の1月からですが、一年経った今、お客様が“不要”または、“自分で処分できないので誰かに使ってほしい”とお持ち込みになった衣類は、1,500点ほどにも及びます。
1,500点というと相当の衣類の数のように思われるかもしれませんが、弊社がある、さいたま市全体で見ると、以下のリンク先をご参照いただくとわかりますが、何万トンにも及びます。そう考えると、弊社に集まっている衣類は、まだほんの一握りにも満たないくらいの量なのです。
http://www.re-square.jp/kids/data/saitama_index.html
そんな微力ではありますが、クリーニング店が衣類リサイクルを手掛ける意味合いを以下のように捉えています。
・衣類ゴミの削減になる
・衣の再利用化への道づくり
・お客様がお持ちの、“もう手放すべき衣類への執着”を解放する(気持ちを洗い流す)
1番目。衣類ゴミの削減=ストップ地球温暖化。資源は無限ではない。
2番目の項目。ここはまだ道半ばではありますが、必要なお客様の元へお届けする道を探っています。
3番目の項目については、それぞれのお客様によって個人差がとても大きく、また実際お客様が持っているかわからない衣類への執着の実感を、正確に測ることはとても難しい。難しいのですが、50人に1人くらいの割合でも、そういったお客様がいらして、その気持ちが少しでも解放できたら。とはいつも、願っています。
また、リサイクルからは少し路線が変わりますが、最近の若者のファッションの傾向として、「安く」「堅実」でも「自分らしく」といったポイントに重点が置かれています。
(出典:2014/12/21/日本経済新聞)
DCブランドで上から下までをそろえたいとカードローンで服を手に入れる若者がいた80年代を過ぎ、ファッションがDCブランドからカジュアルな方向へ転がる中、ガングロのような特殊メイクやランニングで体を鍛えることでの自己表現へと「変身願望」を転化させていった90年代。そして、2000年代以降のファストファッション化への波。
そんな中、服の個性よりも主役は自分、というのが今の若者の気分だという。そして今、ファッションを吟味する「他人の目」はバーチャル空間にある。かつての原宿が発散した熱気はネットの世界に潜行する。
“服の個性よりも主役は自分”。
当たり前のことのようですが、自分の人生は服では決まりません。
でも、服で人生の方向が変わることはあるかもしれません。
あなたの人生に古着という選択肢がないようでしたら、新しく加えてみるのはいかがでしょうか?
何かが、変わるかもしれません(もちろん、変わらないかもしれません(笑))
また、このサイトの配信元・全国クリーニングネットワークの「イドカバネット」では、こども服をリサイクルするサービス『osagaRe(おさがり)クリーニング』を、イドカバネット加盟店で実施しております。
福沢さんの記事にも詳しく掲載されていますので、こちらも是非ご覧ください。
http://www.idokaba.net/article/2014/11/15/32
衣類リサイクルについてはこちらでも随時更新していますので、よろしければご覧くださいね(私のブログですが)^^
以上、老舗跡取りクリーニング娘・四代目の榎本がお送り致しました。
みなさま、来年も良い年をお迎えくださいね。
イドカバネットは
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