超濃縮系洗剤によるシミ発生のお話。
最近の洗剤の売れ筋としてジェルボールと、そして濃縮2.5倍と呼ばれるごく少量で洗浄力を発揮する洗剤があります。
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これは濃縮系の洗剤の話ですが、とある先輩から「シャツにパスタソースをこぼしたから、洗剤を直接つけて擦って洗ったらシミが出来てしまった」との相談を受けました。
よく話を聞くと、濃縮系の洗剤の原液をシミにつけてしまったようです。
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やがて、それが計量スプーンになりました。これは界面活性剤の濃度が、高くなったからです。そしてこの10年ほどで、洗剤の主流は粉末から液体になり、洗濯に使う洗剤の量も30cc程度になりました。
それが今では、ほんの10cc(水30Lに対して)洗える濃縮洗剤が使われています。
この先輩も、濃縮洗剤を原液で使用したのが原因で、シャツに油のシミのようなものが出来たのでした。
界面活性剤の多くの成分は油でして、油との違いは水と活性化する親水性が存在することです。
しかし流石に原液がそのまま繊維に引っ付くと、水に溶ける前に繊維に絡みついて界面活性剤がシミになったようです。この様な濃縮系の洗剤でしみ抜きする場合は、少なくとも水で3倍以上に薄めてよくかき混ぜてから使いましょう。
そしてこのシミですが、再び上記の要領でしみ抜きするか、落ちにくいようならアルコールを使用してしみ抜きしてください。
そしてもう一つ。
超濃縮系の洗剤を使用する注意点ですが、洗濯の際にも直接衣類に着かないように、必ず洗濯機の洗剤投入口から入れてください。
濃縮洗剤はすすぎも一回で良いので、節水にも良いのですが、便利なものを使うにはそれなりの使い方がございます。
(文/Takeshi Tsukiyama)
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