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お洗濯
2017/01/13

シーズン最盛期・毎週行かれる方のためのスキー・スノボウエアのお洗濯術

イドカバネット

スノボード・スキーウエアのお洗濯について

1月から4月までは、このご相談が多いです。ご自分で洗濯して「汚れが落ちない!」「汚れが落ちたけど輪シミになった!」などいろろいろですが、クリーニング店に出される方は、「先週行って、今週末も!」なんて方も多いです。納期が早いため、乾燥不足にならいように細心の注意を払っております。

プロは、洗剤、染み抜き剤、洗濯機、乾燥ボックスやタンブラー乾燥機を駆使して何とかできますが、ご家庭ではどうするか?
今回は家庭環境では非力なところもありますが、何とかやり方を考えました。

よく大手洗剤メーカーが推奨する洗い方などがありますが、私的な意見としては問題が起こらないようにするあまり非力!なので、その点過激に洗浄しておりますので、試される方は自己責任でお願いいたします。


最初にスノボ・スキーウエアの取り扱いのコツ・注意点

・寒いところで着ているのであまり感じませんが、中は汗をたっぷり含んでいます。しっかり落とさないと臭いが蓄積されます。

・雪で濡れることが前提なのでよほど凝った製品でなければ、水洗いできます。

・濡れること前提で作られているため、染料は出ません。出るのは粗悪品と言えるので、その時はメーカーに相談ください。

・スポーツ用品なので摩擦には強い製品が多いので、歯ブラシ程度で多少ゴシゴシしても大丈夫。

・なるべく水を浸透させない縫製・素材なので、とても密閉力があり、乾きにくいのが欠点。

・熱には弱いです。乾かないので乾燥させるため熱を使いたくなりますがそれを堪えるのがポイント。体温程度で変化するのは問題なので、40℃くらいまでは当然耐えられるます。

・熱に弱いのでアイロンは掛けないほうがよい。ケアラベルを確認しましょう。


用意するもの

・弱酸性液体洗剤
・エリ汚れ用の洗剤
・中性洗剤
・バケツ
・浴槽
・使わなくなった歯ブラシ
・洗濯機
・干し具一式


ステップ1 洗う前の「確認と準備」をしましょう。

①ご自分のスキーウエアのタイプを見極めましょう!

・ダウンジャケットタイプ
ダウンが入っていると水洗いで羽毛が偏ってしまうので、タンブラー乾燥が必要です。ご家庭にない場合はコインランドリーで使用しましょう。

・中綿タイプ
これは何とか洗えます。

・ゴアテックス素材やテープで縫製してあり薄手でハリのあるタイプ
絞って皺をつけると、アイロンで修正できません。洗っても揉まない脱水も絞らないのがコツ。


②絵表示の確認

洗濯機に入れる前に、ケアラベルを見て、家庭の何で洗えるのか?確認しましょう。

「手洗いマーク」がついていれば家庭で洗えます。裏などに記された注意書きもしっかり確認しておきましょう。

「水洗い×」と「ドライマーク」が併記してある場合は、家庭では洗えないので、クリーニング店へ依頼する


③適切な洗剤を選ぶ

洗濯は、ここはちょと過激に液体弱酸性洗剤使用してOKです。襟や袖、内側はシャツ並みに汗を吸っております。

中性洗剤はウエアの色柄の色褪せを防ぐために推奨されることも多いですが、さっぱりしたい方は普段通り液体弱酸性洗剤!


④気になる汚れは前処理をする

食べこぼし部分汚れには、「液体洗剤の原液」をつけて容器のキャップの角で軽くたたきましょう。

襟・袖などはシャツで使用する「襟汚れを落とす洗剤」をつけておきます。

ファンデーションや、日焼け止め、油汚れは、台所用の中性洗剤を原液でつけて使用しない歯ブラシなどで擦っておきます。


ステップ2 洗い手順

①ジャケット・ズボンのたくさんあるファスナーはすべて閉じてあります。(引っかかりや、型崩れを少しでも防止します。あとよく忘れるリフト券は取り除いてください。)


②ここがオリジナル案! お風呂に30℃程度(厳守)のお湯を洗うウエアが浸るくらいはり、洗うウエアを15分浸けます。

これにより汗を抽出し、油汚れを溶かし、塗った洗剤が残らない(輪しみの原因)ように抽出してしまいます。この時、気になる汚れがありましたら使わない歯ブラシで擦り取ってください。


③ ぬるま湯浸しのまま、洗濯用保護用ネットに入れて閉じる。それを空のバケツに入れる。(水がしたたるため)


④ 洗濯機前にバケツを持っていき、さっき確認したケアラベル通り従って、洗濯機で洗います。手洗いコースか、ドライコースで洗うのが無難です。汚れている場合は、弱で洗いましょう。


ステップ3 干しの手順

①形を整える
洗濯機が終了したら、洗濯ジワを防ぐためすぐに取り出してください。

ゴアテックス素材、撥水加工の素材は水を通しにくいため、洗濯機では上手に脱水できません。バスタオルで、外側・内側の水分をふき取ってやります。

その後、振りさばいてシワや形を整えます。


②乾燥
たくさんあるポケット・ファスナーなどは乾燥するときはすべて開けて干しましょう

ジャケットもパンツも裏返しして中が見えるように干します。

ウエアは外側が乾きやすく、内側が乾きにくい構造になっているためです。内側が乾いてしまえば、外側はもっと早く乾きます。

またそうすることにより、外側が乾けば、乾燥完了と判断できるのです。
 

1日目内側が乾いたら2日目に外側にひっくり返して乾燥してください。また着用時と同様の形になるようにズボンは筒状につるして干すと乾燥が早くなります。2日間くらい干すことをお勧めします。

気の短い方は冬は寒いですが扇風機で強制乾燥、浴槽などで乾燥室になる方はそれをご使用ください。

グローブに関しては裏返しが非常に困難で乾燥しにくいです。4日~5日程度乾燥してください。手にはめてみて内側の乾燥を確認してください。

ストーブ・ドライヤーに当てて乾燥するのは厳禁

ゴムやウレタン素材・ナイロン・アクリル素材を使用しているものは、熱で表面が傷んでしまうことがあります。

また、燃焼ガスで脱色してしまうケースもあります。ドライヤーやストーブに当てるのはやめましょう。


③撥水加工スプレー
まずベランダで使用してください。屋内で行う場合は、窓を開け換気のよいところで行いましょう。

「撥水スプレー」を使用する際は、あらかじめ目立たないところで噴霧してみて、シミや変色、輪シミにならないか?を確認をしてください。

対象物から約20cm離して、一回で塗ろとせず。しっとり濡れる程度に手を常に動かしながらまんべんなくかけてください。

一回目が乾いてきたらもう一度全体にまんべんなくかけます。2度塗りの方が撥水効果がよくなります。

よく濡れる部分、ジャケットはフード部分、両肩、背中、胸、袖の外側にはしっかりと3度塗りしておくと安心です。

パンツは裾、膝、腿のあたりがよく濡れることがあるのでしっかり塗りましょう。


④保管
ウェアは、すぐにケースやビニールで密閉することは避けてください。しっかり乾燥させてから、密閉性の高い収納ケースに「保管」します。

クリーニングに出した場合は、ビニール袋を外してハンガーにかけ、 3日間程度つるして溶剤や湿気を取り除いたほうがgoodです。


これで、快適にスノボ・スキーウエアのケアができますよ!書いててこんなに長くなるとは思いませんでした。
「正直めんどくさい!」と思ったらクリーニング店でお出しください。快くお受けいたします!!!









(文/Yoshihiro Tamura

 




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