イドカバネット > 知っておトク羽毛産地と生地品質別でみる良い羽毛布団の選び方
きれい
2016/11/27

知っておトク羽毛産地と生地品質別でみる良い羽毛布団の選び方

イドカバネット

めっきり寒くなると、暖かく身を包む羽毛布団で眠りをむさぼるのは、なんとも気持ちの良いものです。

その羽毛布団は、軽くって保温性が高く、そして吸湿や発散性が高いので蒸れにくいために、現在では掛け布団の代表格としてその地位を確立しております。



さて、その羽毛ですが、ヨーロッパでは7世紀ころから使用され始めたようです。日本でも明治のころには、一部の特権階級で使用されていたようです。しかしかなりの高級品だったようです。

羽毛布団が普及しだしたのは、昭和40年代に中国との国交正常化により、安価な羽毛が輸入されるようになってからでしょう。

羽毛にはアヒルとガチョウの2種類があり、アヒルはダック・ガチョウはグースと表示されています。

下に続く


 

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ガチョウはアヒルより体も大きいので、羽毛一つ一つの大きさも大きく、ダウンボール(ボール状の羽毛)の毛の量も多いです。そもそも羽毛の暖かさは、その量ではなく「かさ高」が決め手となります。かさ高であればあるほど、羽毛に空気をため込んで保温性が高くなります。

従ってダックとグースの場合、グース(ガチョウ)の羽毛の方が高級品となります。

ちなみにマザーグース・マザーダックと呼ばれる鳥は、食肉用のグース・ダックの親鳥のことです。一般的なグース・ダックの羽毛は食肉用の副産物として、その羽毛を採取して使用します。

それに対してマザーグース・マザーダックは、卵を産む親鳥のために年越しをします。厳しい冬を越すので、ダウンボールはより大きく保温性が高いのです。

かさ高や品質の違いは羽毛の種類のほか、産地や製造工程によっても変わります。では産地別に紹介いたしましょう。

中国産の羽毛は、低価格で世界最大手の生産量を誇ります。日本に羽毛布団の普及に寄与したと言えるでしょう。

シベリアのアルタイ地方は、冬になるとマイナス40℃の極寒の地であるために、高品質のシルバーグースの生産地です。その密度の高いダウンボールは、大きく上質でかさの高い羽毛布団となります。

 



フランスのピレネー地方は、山岳地帯で気温差が大きく、ここで育ったホワイトマザーグースは優れた保温性を持ちます。また他のヨーロッパ産と比べると、比較的リーズナブルな羽毛でしょう。

高級羽毛と言えば、ハンガリー産とポーランド産を思い浮かべる方も多いと思います。この両国は極寒の自然環境の中、高品質な羽毛を育てるために国策として、研究開発を進めています。従って、ハンガーリ・ポーランド両国のホワイトマザーグースの羽毛は、最高級品ともいわれます。
 
その他、ヨーロッパの国々でチェコやドイツなどでも良質な羽毛を生産しており、昨今はウクライナ産の羽毛が、その品質を評価され注目されています。
 
ヨーロッパ以外でも、カナダ産の羽毛はかさ高で、保温性がよく良質であります。

これらの羽毛とは別格で、ダウンの宝石と呼ばれる羽毛が存在します。それは「アイダーダウン」と呼ばれる、北極圏に生息する野生のカモの羽毛で、年間でわずかしか採取できません。



羽毛の話ばかりになりましたが、羽毛布団のポイントとしてあと二つあります。
 
一つは側生地の品質、これは羽毛を包む外側の生地のことです。縦糸と横糸の密度が高いものが品質の良いものとされます。また細番手の木綿の生地がお勧めです。

最後に仕立て・縫製です。これは羽毛布団を選ばれる際に意外と見落としがちですが、キルティング方法やダウバックの縫製等しっかりとチェックしましょう。これらは価格に反映されることが多いので、あまりにも低価格なものは、このあたりの品質を疑ってみてください。


(文/Takeshi Tsukiyama)













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