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きれい
2015/10/30

掃除歴20年のプロが教える大掃除は年末に頼まない方が良い理由

イドカバネット

プロのお掃除を頼まれる方が、年々増えています。

「今年の大掃除は、プロに頼んでみようかな〜」という方も多いはず。


ネットやチラシも、「プロデビュー」の方を対象にしたキャンペーンが花盛り。「早期割引」などもあり、あせってしまいますね。


でも、実は 年末大掃除をプロに頼むのは、おすすめしません。

まして、初めてならなおさら。


あ、私はプロの掃除を20年やっていた「当事者」ですが・・・ (^ ^;;おすすめは、ズバリ。3月の引っ越しシーズンが終わった後です。



その理由を、今日はそっとお話しますね。

下に続く


 

電車内や人混みなど
マスク着用を気にする場面など「エチケット用」として最適

呼吸がしやすく、蒸れないクールエアマスク「Be*AIR」


 

宅配・保管クリーニング(ラクリ)・株式会社ルビー
宅配・保管クリーニング(ラクリ)

 


 




理由その1 汚れが落ちにくい


換気扇やレンジ回りの汚れは、気温が下がると固まって落ちにくくなります。

真夏、気温が40度近くなるときはドロリとしていますが、年末の10度以下の気温では、ガリガリカサカサと音がします・・・

もちろん、それを撃退してこその「プロのワザ」、と思いますよね。


固まった汚れには、あたりまえですが洗剤がたくさんいるのです。

プロが持っている強力な洗剤は、ときに建材や配管内を傷めることがあります。
しかも、すすぎに水がたくさん必要ですし…あまり「エコ」とはいえませんね。



理由その2 人員が足りないからレベルが落ちる

本当のプロのスタッフは一年を通じて仕事をしていますが、年末の繁忙期には、「ネコの手」を借りて来たりします。

すべては「お客様ニーズ」のために・・・

でも、力はあっても、やはりホンモノのプロではないので、微妙な判断ができません。


例えば・・・もうちょっとこすると傷がつく、とか、この洗剤はよくない、とか。

もちろん、熟練したリーダーが率いていますが、目が行き届かないと見落としやアクシデントが起きやすい時期でもあるのです。


旅館の部屋や飛行機の座席と同じように考え、良心的な業者さんは「質を落とさないためにはこれ以上無理」とお断りしているようですが、ネットワークが得意な新規参入型の業者さんは「注文がある限り、人をかき集めて受注する」とがんばりがち。

どちらも「顧客ニーズ」と言えますから、しっかり見極めてくださいね。



理由その3 スタッフが疲れ果てている


通常なら、いろいろなリスクを予想してゆったりと予定を組むのですが、繁忙期はギリギリで回します。

いつもは1日2件のところを3件受注したり。前のところが予想外のアクシデントで延びることもあれば、移動で年末渋滞にかかり、結局は時間がずれこむこともあります。

その日の予定が詰まっていると、気持ちがあせります。

タイムマネジメントをしている熟練リーダーほど、「少しでも速く終わって、次に行かなければ」と思うものなのです。

いくら技能と「ホトケの顔」を持っていたとしても、丁寧な仕事ばかりをやっていられないのが正直なところです。

3件目のお宅に行くころには、夕陽も傾き、疲れ果てています。毎日が「汚れ放題の家」なので、翌日も疲れが抜けないのも困りもの。



理由その4 器具が壊れたら、最悪

年末大掃除ではエアコン、換気扇、空気清浄機、グリルなどの器具の分解を頼むことも多いですね。

10年以上使っているもの、最新式のものをプロに頼む時は、要注意です。

プロは「掃除のプロ」であって、「器具整備のプロ」ではないんですね。

もちろん、日々勉強を重ねていますが、すべてのスタッフがすべての最新機器について、整備レベルの知識や経験を持っているわけではないのです。

特に最新式の機械は、注意して扱っていても原因不明の不調を起こします。

みなさんも携帯電話やテレビで経験していることでしょう。これから「スマホでON」の時代になると、さらに複雑になります。

古い機械は、万一不具合になると、部品がないので修理できない、ということもあります。


年末ギリギリに故障、買い替えなどのアクシデントが起こっても、販売店もなかなか対応してくれません。

風呂のセンサーがこわれてお湯が張れない、ガスレンジの火がつかない、換気扇が回らない、エアコンが使えない…そんな状態で年越しをすることになったら大変です !!

だから、分解清掃は、世の中が普通に動いている時にした方がいいです。


「今年の汚れは今年のうちに」というこだわりに、さようなら。


どうせプロに頼むなら、汚れが落ち易い時期に、ゆったり丁寧に対応してくれて、万一のことがあってもすぐに修理ができるように。

仲良くなると、プロは、あなたの心強い味方です。









この記事を書いた人
響城 れい(Rei Hibiki)

ワーク&ライフイノベーター ( 女性活躍推進コンサルタント )
株式会社ダブルビーイング 代表取締役社長



神戸大学卒業。兵庫県立神戸高校卒業。兵庫県芦屋市出身。菊正宗酒造株式会社人事課勤務。子育て中に30歳で再就職。ハウスクリーニング運営20年、2,000件以上を施術。北海道ガス関連会社のハウスクリーニング事業の立上げを指導。現在は全国各地で年間200回以上の講演、研修を受託している。

オフィシャルサイト http://hibikirei.com/

 






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