柔軟剤はなぜ入れるの?~香水じゃないですよ~
洗濯に関わるコマーシャル。最近の流行というと「香り」ですね。
今や洗剤にまで香りが付くタイプが出てきました。しかし、洗濯で香りをつける。この代表と言えば「柔軟剤」ですよね。
ところでこの柔軟剤は、洗濯で香りをつけることが本来の目的ではありません。まさに字のごとく衣類を柔らかくさせること。これが本来の目的です。
では柔軟剤って、いつごろから使われるようになったのか?調べてみました。
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本題に戻って、1950年以降、セッケンに変わって合成洗剤が普及。それと共に洗濯、乾燥の機械化によって、洗濯物の風合いが粗硬になり肌触りが悪くなり、それを解消するために柔軟剤が使われるようになったそうです。
この当時は海外の話ですね。特に海外の洗濯ではセッケンを使って洗濯すると水に含まれる金属成分などがセッケンと結合する。
これによって黒ずみや洗浄力の低下にはつながりますが、滑りや柔軟効果を出します。
それが合成洗剤に代わることで、洗剤と金属成分の結合が無くなる。繊維の油分は取り除かれ洗い上がりがカサカサになる。これを解消するために柔軟剤が使われるようになったようです。
ところで、この柔軟剤は陽イオン界面活性剤と呼ばれるものが多く使われています。洗剤では陰イオン界面活性剤が使われています。
陰イオンは繊維に付いた汚れを引き剥がす。それに対して、陽イオンは繊維に引きつく。
こういった違いがあります。
この洗剤と柔軟剤。使い方として守ってもらいたいことがあります。
それは「混ぜてはいけない。」です。
決して危険なガスが発生するわけではないですが、
しかし、これを混ぜると固まることがあります。
右が液体のセッケン。左が柔軟剤。
これを混ぜてみました。
青白い細かな固まりが浮き始めます。
これがその変質した固まりです。
洗濯の時に同時に入れると衣類に変な固まりが付くことがある。
洗濯機の洗剤入れに柔軟剤を入れると、洗剤と反応して固まり洗剤などが流れにくくなる。
このような弊害があります。
ちなみに柔軟剤は繊維にぬめりや柔らかさを出す材料です。
香りはほどほどに。
(文/Hideshi Mihara)
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