襟や袖が破れ易い。その原因はこれかもしれません。
毎日の家事。その中でも洗濯って誰でも出来る仕事となってませんか?洗濯機に洗濯物を入れ、洗剤を適量入れる。そしてスタートボタンを押す。確かにこれだけなら誰でも出来ますが、少しのこだわりが今まで以上に貴方の大切な洋服をきれいにしてくれます。
例えば、ちょっとした黄ばみやシミ。これを簡単にきれいにしてくれるそれが「漂白剤」です。「色柄ものも安心」という見出しが付いている漂白剤には、主に「液体」と「粉末」があります。
どちらも酸素系漂白剤と呼ばれるもので、液体は過酸化水素、粉末は過炭酸ナトリウムという成分です。これを隠し味に普段の洗剤にプラスすると、見違えるような白さになることがあります。
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「毎日洗ってるシャツやブラウスに金属って付いてないよ」と思うでしょ。実は、時計やネックレスが原因で、シャツやブラウスに金属が付着するんです。
この金属が着用中に擦れてシャツに金属が移ってしまうと、この金属が酸素系漂白剤と反応して繊維を細くさせます。
「左の袖だけ破れ易いわけだ」そんな経験がないですか?
そしてもう一つ金属を大量に含んでいる衣類があります。それが作業着です。
自動車整備の作業服などには大量のオイルが付着しています。洗剤をしっかり入れても汗の臭いや汚れが落ちない。だから隠し味に漂白剤を入れたくなります。
実は汚れの中にあるオイルには、大量の金属成分が含まれています。油汚れのシミにきれいになるからといって直接漂白剤をつけて洗濯。これ一番繊維が傷みやすい洗濯になってます。
ではここでどれぐらい金属によって繊維が細くなるか実験です。
↑過酸化水素に手ぬぐいを漬け込みました。
↑その中に金属として10円玉を投入。
↑泡を発生しています。
これは過酸化水素が分解し酸素を発生しています。
↑取り出してみました。
真ん中の十円玉があったあたりの繊維が薄くなっています。これが漂白剤の金属による影響です。
毎日の洗濯ではここまで急激に劣化することはありません。しかし、これが毎回の洗濯で徐々に劣化し破れやすくなります。
洗濯の注意。
襟袖に直接、漂白剤をつけない。
鉱物系油汚れに漂白剤をつけない。
注意して下さいね。
(文/Hideshi Mihara)
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