クリーニング業には、皆さんが普段利用する町のクリーニング屋さんから
ホテル、病院のシーツやタオルなどを専門に扱う業者まで
幅広い業務内容の会社があります。
今回はそういった企業や病院を相手に商売を行う
「産業クリーニング」の世界をご紹介します。
シーツやタオルを専門的に扱うクリーニング業はリネンサプライ業と呼ばれ、
その工場では一般の衣類とは全く違った設備で洗濯が行われています。
一つ一つ違った衣類を洗う町のクリーニング屋さんと比べて、
リネンサプライ業では同じ種類の品物をまとめて大量に洗うため、
効率化・省力化が求められます。
洗濯機・乾燥機のスケールもかなり大きく
はじめて見る人には何の機械であるのかも分からないほどの
威圧感を持った設備が使用されます。
写真は連続洗濯機です。
通称「連洗」は5~10層に分かれた洗濯層を持つ機械で
全長10~15メートル、重さは約13,000㎏と
見た目も洗濯機というよりは戦艦のようなイカツさです。
一回に投入される約60㎏の洗濯物を孟スピードで次々と洗っていきます。
連続洗濯機以外にも大型機械はいくつもあり
コインランドリーのドラム式洗濯機を大型化し
最大200㎏の品物を処理できる特殊大型水洗機は
おしぼりやウェス(雑巾)用として使用されます。
洗い終わった品物は、コンベアや空気圧で運搬するエアシューターという設備で乾燥・アイロン工程に運ばれます。
それではこの洗い上がった大量の洗濯物をどうやって、アイロンがけ、タタミ、品質チェックを行っているのでしょうか?
そこには驚くべきテクノロジーが活用されています。
次回では、日本が世界に誇るクリーニング技術の秘密を公開します。
(文/Tomoyuki Masuko)
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