飲食店なら実際に食べて味わうことができますからその違いは明確ですが、クリーニング店の場合どのように見分ければ良いのか。とても難しいと思いますが、これは、その見分ける方法の一つの事例です。
全国に郵便局が2.5万局、コンビニが5万店と言われるなか、11万店以上も存在するのがクリーニング店です(厚生労働省「生活衛生関係営業施設数」によると、平成26年3月末現在で113,567件)。そのうち、洗濯設備のあるところが3.2万店で、残りはいわゆる取次店です。
コンビニの倍以上もあるのですから、一人暮らしの学生さんや社会人なら、ほとんどの人が一度はクリーニング店を利用したことがあるのではないでしょうか。でも、工場の中を見たことがある人は、意外と少ないはずです。
消費者にとって近くもあり(=たくさん存在する)、遠くもある(=実際の仕事ぶりはほとんど知らない)クリーニング店について、皆さんはどのような印象を持っているでしょうか。
なんとなく洗濯機に品物を放り込んで、ボタンを押したらキレイに洗い上がっている――家庭洗濯の延長のイメージで捉えている人も少なくないようです。
「たとえば、高額な着物のクリーニングでも店舗で1着6000円以上するものが、ネットなら2000円以下でやってくれる中小の業者もあります。」これは、とある消費生活アドバイザーの方の発言です。
出典:http://news.livedoor.com/article/detail/10094472/
しかし、店舗に自分で持って行って6000円以上するクリーニングと、ネットから頼んで往復で宅配便を使って2000円以下で済むクリーニングの内容は、本当に同じなのでしょうか。宅配便の料金を差し引くと、後者は一体いくらの仕事になるのでしょうか。
また、ネットを利用したクリーニングとしては、このようなニュースもありました。
(国民生活センター)店舗型とは違います インターネットで申し込む宅配クリーニングのトラブルにご注意!
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20150305_1.html
本当に【クリーニングの内容が同じ】なら、誰だって安い方がいいに決まっていますよね。
でも、クリーニングに出てくる品物は、例えユニクロやH&M、ZARAなどで大量に販売されているものでも、着用の回数や状態、シミ・汚れのつき方が1点1点違いますから、「全く同じ品物」というのは存在しないのです。
その違いを誰が見極め、誰が実際に作業しているのか。
ある店では新人のパートスタッフかもしれないし、別のある店ではこの道何十年というベテランが対応しているかも。また、シミや汚れをどこまで落とす、どこまできっちりとアイロンがけをするか、という線引きも当然、店によって異なります。
一部では例外もあるかもしれませんが、こうしたことの違いがクリーニングでは料金の差として表れているのです。
ティッシュやトイレットペーパー、牛乳に食パンなどでしたら、同じメーカーの品物であればどこで買っても基本的には同じなので、安く買える方がお得ですが、あっちのクリーニング店とこっちのクリーニング店では、同じスーツ・ワイシャツのクリーニングでも、絶対に同じではないのです。
こんな観点で、お店を判断するとよいと話すクリーニング店もいます。
いいクリーニング店を見分けるコツ シミ抜きに前向きかどうか
出典:ガジェット通信(NEWSポストセブン)
(写真)週刊誌「女性セブン5月14・21日号」で
「いいクリーニング店を見分けるコツは、シミ抜きに前向きかどうか」と話しているシミ抜き職人の宇井さんは、この方です。
クリーニングに出すのは持ち主にとって大切な1着であることが多いはずです。返ってきた品物を見て後悔しないためには、値段だけでクリーニング店を選択しないことが大切です。
その選択は、それほど難しいことではありません。だってこの日本には、コンビニの倍以上クリーニング店が存在するのですから。
また、このイドカバネットに参加しているクリーニング店もご参考に!
あなたにピッタリのクリーニング店を、ぜひ見つけてください。
http://www.idokaba.net/shop_list.html
(文/イドカバネット編集部 Koji Nakazawa)
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